防火戸・防火シャッター

防火設備定期調査


防火シャッター試験時の様子
防火シャッター試験時の様子。

病院や、ホテル・規模の大きい共同住宅などの不特定多数の人が利用する特定防火対象物などの建築物は、老朽化や設備の不備などがあると、大きな事故や災害につながる恐れがあります。

 

防火設備定期検査・建築設備定期検査などの制度は、適切な維持管理を行うことにより、そういった事故を未然に防ぐため、建物や設備を定期的に調査・検査し、報告していただくものです。

 

以前までは建築設備定期検査の中に防火戸・防火シャッターの点検も含まれていましたが、法改正により防火設備として別で有資格者が点検することとなりました。

 

(´-`).。oO (防火シャッターの点検の様子はコチラ)

 

特に、法改正によって平成29年度から新たに “防火設備” の定期検査・報告義務が生じる建築物が多数あります。

 

報告対象となる防火設備のある建築物の関係者さまは、ぜひ一度下記の内容についてご覧いただき、ご準備ください!

 

(´-`).。oO(消防用設備点検報告とは、別の点検制度なんです…。。)


水圧開放装置

水圧シャッター開放装置
水圧シャッター開放装置の外観。

“水圧開放装置” は、万一火災などの非常事態が発生して停電した場合に、電動シャッターを迅速に開放するための装置です。

 

消防隊のホースを給水口(送水口)も連結して放水することで非常電源装置を作動させ、シャッターを開放するシステムです。

 

シャッターをガス切断機やエンジンカッターなどで破壊することなく素早く開放できるので、敏速な消火・救出活動が行えます。

 

放水圧でバッテリーを起動
放水圧でバッテリーを起動。

水圧開錠装置

水圧開錠装置
水圧開錠装置の外観。

万一、火災等が発生した場合に、外部から消防隊の放水による水圧で手動シャッターを開錠する装置です。

シャッターを破損することなく、素早く開錠できるので、敏速な消火・救出活動が行えます。

放水圧でシャッターを開錠
放水圧でシャッターを開錠。

 

以上の水圧開放・開錠装置は、消防法施行規則第5条の2における “開口部” として認められるための規定を満たす為のものです。

防火戸ラッチ交換

防火戸(防火扉)は厳密には消防設備ではないのですが、弊社でも工事を承っております。左図をよくご覧ください

‘ラッチ’というドアを普段固定し、近くの煙感知器が作動するとドアを離す器具が大抵備わってます。

 

これがいつの間にか悪くなっていると防火戸が、火災のときに閉まりません。


外してみますと、電気で動作するので配線が少々あります。

 電線の素材、接合する圧着は耐熱(HP; Heat Proof)を使用しなければなりません。

新しい器具をつけて煙感知器と連動して閉まるか試験します。

 

扉に詰まった砂やほこりは徹底除去+油を蝶番に注すことも忘れません。


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避難口へ通ずる出口は緑色
避難口へ通ずる出口は緑色に塗装。

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なぜ防火戸の順位調整器を設置するのか

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防火扉にもたれてバチが当った話

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防火扉に寄りかかることを禁止する標示…。

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防排煙設備“連動制御器”の交換工事

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左:3種の煙感知器、中央:防火シャッター、右:連動制御器

防排煙設備の “連動制御器” は、3種の煙感知器が発報することで防火シャッターを閉鎖させる 為の設備です。💡

✍(´-`).。oO(“連動操作盤” との違いは本文中に記します…。。)

 

正確には消防用設備ではなく防火設備に分類されますが、防火区画を形成し人命を火災から守る上で重要な役割を果たします。🔥

 

防火対象物の中には、防火区画があることを条件に消防用設備が免除されるケースもある為、防災屋は “防排煙設備” に関しても詳しい必要があります。📝✨

 

改修工事の模様等を以下に記していきます。(^^)/✎♪

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防火戸・防火シャッターの点検

防火シャッター起動
防火シャッター起動の連絡は無線にて報告。

弊社では、自動火災報知設備消防用設備点検と併せて、防火戸や防火シャッターの点検である “防火設備定期調査” も実施・報告させていただいております。📝(;´∀`)🚒✨

 

実は、メンテナンス不足で作動しない防排煙設備が問題視されたため、先日に防火設備検査資格者という資格が誕生しました。🎫

 

防火戸・防火シャッターは消防設備には分類されず、消防設備は “消防法” に基づくものであるのに対して、防排煙設備は “建築基準法” にて制度化されている設備です。🏫(;´・ω・)❕

 

以下に点検の様子を、動画・写真とともに記します……。✍🎥

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