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なぜ防火戸の順位調整器を設置するのか

「順位調整器」 防火戸
「順位調整器」をご存知の方はいらっしゃいますか…?

弊社は消防法第17条に規定される所謂 “消防用設備等” の施工・メンテナンスを主な生業としていますが、防火設備定期検査をはじめとした防火設備の工事・点検も行っています。🔍👷✨

 

今回はその防火設備の中の “防火戸” の “順位調整器” という器具の改修工事についてご紹介させて頂きますが、殆どの方にとって『順位調整器?何それ?何の順位を調整するの?』ってなモンかと思いますから、まず順位調整器がどういうモンかを説明しつつ、それにクソガキ共が “ぶら下がる” せいで我々が駆り出されている等の背景を併せて記していきます。🔨💦

 

✍(´-`).。oO(今度から街中で “順位調整器” を見かけたら…、、あ!順位調整器だッ!ってなること間違いなしです…。。笑)

防火戸の順位調整器の仕組みなど…


前ブログ “防火扉の設置による区画形成で屋内消火栓未設をクリア” でも記しました通り、防火扉や防火戸は炎が侵入しないよう “あいじゃくり(凹凸がありピタッとなる構造)” になっています。その為、両開きの防火戸の場合、閉鎖する順番が決まっているのです。🚪❕

 

順位調整器とは文字通りですが、防火戸の左右の閉まる順番を調整する為の器具で、その作動機構は以下の通りです。💡

 

【もし先に閉じて欲しくない側の戸が早く閉鎖してきた場合】

  1. 順位調整器で一旦ロックする。
  2. もう一方のドアが閉まってきた際に順位調整器に当たる
  3. ロックを解除することで正しい順番で防火戸が閉鎖する
順位調整器が防火戸閉鎖時に機能するかを試験
順位調整器が防火戸閉鎖時に機能するかを試験…!

 

Ex. この後、右側の防火戸が順位調整期に当たりながら先に閉鎖し、その閉鎖時に順位調整器が押されてロックが解除されたことにより左側の防火戸が閉鎖してくる。

上記のツイートにもあります通り、順位調整器の改修案件の殆どが(7)項 学校で発生しており、明らかに “ぶら下がったっぽい歪み方をしているものや、“既に脱落してモノが無くなっている所” ばかりです。🏫(;´Д`)💦

 

管理人が小僧の頃はとても賢かったので『ん!これはぶら下がったらダメなやつだ!ジャンプして叩くだけにしよう!』と判断していましたが、…それもダメですね、すみませんでした。


順位調整器の設置工事


🔧(´-`).。oO(そんな訳で我々が駆り出されてせっせと順位調整器をまた設置しては…、、また外されるんだろうナァ…。。)

 

【施工前】順位調整器は脱落して無い状態
【施工前】順位調整器は脱落して無い状態…。
【施工中】馬鹿になったネジ穴のタップを切り直す石崎社員…
【施工中】馬鹿になったネジ穴のタップを切り直す石崎社員…。

【施工後】ピッカピカの順位調整器が設置
【施工後】ピッカピカの順位調整器が設置されました!
他の箇所も歪んだり壊れた順位調整器を大量に改修
他の箇所も歪んだり壊れた順位調整器を大量に改修…!

【※重要】

順位調整器は、防火戸を適切に作動させて皆様を含む多くの方の命を火災から守る為の器具です。大切にしましょう。🚪_(._.)_🔥

防火設備定期検査は、弊社の防火設備定期検査員にお任せ下さいませ。

まとめ


  • 両開きの防火戸の場合、閉鎖する順番が決まっており、その左右の閉まる順番を調整する為の器具が順位調整器であった。✅
  • 順位調整器の改修案件の殆どが(7)項 学校で発生しており、明らかに “ぶら下がったっぽい歪み方をしているものや、“既に脱落してモノが無くなっている所” ばかりであった。✅
  • 順位調整器は、防火戸を適切に作動させて皆様を含む多くの方の命を火災から守る為の器具で大切にすべきであり、防火設備定期検査は、弊社の防火設備定期検査員に依頼すればよかった。✅