火災報知器の原理・仕組みを学んで誤報をゼロにする作戦

感知器が作動すると赤い確認灯
作動した感知器は赤色灯がつき建物内のベルが鳴動。

何かしらの原因で火が出た場合、それを感知して知らせてくれるということはありがたいのですが、実際にこれらの火災報知器が作動するのは “非火災” または “誤報 と呼ばれる、火事でないときが大半を占めています。📣💦

 

器具の故障の場合もありますが、火災報知器(感知器)が何かを火事と間違えて拾ってしまうことが多いです。(;´∀`)🚥

 

ここでは、以下の3つをテーマに記します。✍(´-`).。oO✨

①火災報知器の種類は?✅

②火災報知器が何を判断して火事としているのか?✅

③火災報知器の誤作動を防ぐには?✅

それでは、火災報知器の原理と仕組みを学びましょう。……💡

①火災報知器の種類


火災報知設備の中の“発信機”
火災報知設備の中の“発信機”と呼ばれる器具。

以前、管理人の好きなお笑い芸人である“かまいたち”のネタで、学校の誰かに、火災報知器を押されていた…というネタがありました。🏮(/・ω・)/♬

 

参考:Youtube

 

これを見ているときに我々のような防災業者は違和感を覚えるのではないかと思いました。📺

 

なぜなら、“押された” ものは “発信機” と 呼ばれる代物であるからです。( ゚Д゚)💦

 


 

しかし、よく考えたら小学校の時から今の仕事に就くまではこれのことを火災報知器と呼んでいたましたし、よく見たら何と本体にもそう書いてあります…。笑

 

それらの “違い” を広報せねばという使命感にとらわれました。(´・ω・`)❕

 

✍(´-`).。oO (ちなみに業者は “機” ではなく “器” の文字を用います(謎)…。。)💡

 

ここでは、火災報知器と呼ばれている自動火災報知設備の中でも、天井にある“感知器”について記します。

差動式スポット型の“熱感知器”について


従来型と呼ばれる最も一般的な“熱”感知器
従来型と呼ばれる最も一般的な“熱”感知器。

写真の火災報知器の正式名称は、 “差動式スポット型熱感知器” と言います。

 

文字通り、温度” の “” を感知して火災信号を発生します。🚥

 

最も一般的なのは、従来型というこの写真のような丸くて白いツルっとしたボディの感知器です。(;´・ω・)👌

 

まず、最も多い従来型の差動式スポット型熱感知器の原理と仕組みを紹介させていただきます。🎈

 

従来型の熱感知器はよく 風船 に例えられて説明されます。💡


感知部が“風船のように”
感知部が“風船のように”膨らむと例えられることがある。

用は、空気が入って膨らみ、一定以上を超えると破裂することを言い換えたいわけですが、少し補足が要ります。以下に簡単にその仕組みを記します。✍(´-`).。oO💡

 

空気は、温度が上がると膨張します(体積が増える)。🎈

 

その膨張の度合いが、一定比率を超えると、感知器が作動します。

一般的なものは、温度変化Δ30℃程度で作動します。🌡

 

この急激な温度上昇に伴う空気膨張を感知する作動機構が、風船に空気が入っていき最終的に破裂するのに似ていると言われています。💣💦


定温式の“熱感知器”について


従来型の定温式スポット型熱感知器は鉄板
従来型の定温式スポット型熱感知器は鉄板が付いている。

次に、熱感知器には “定温式” と呼ばれる種類のものもあります。

その文字が示す通り、“一” の “度” になると作動する感知器です。🌡(;´・ω・)

 

押入などの収納には60℃キッチンには防水の70℃などと、場所によって作動する温度を変えて設置します。🏠

 

ちなみに、サウナについているのは150℃という最も定温式のなかで設定温度が高いものです。💦

 

一定の温度以上になると、感知器中心部の鉄板(バイメタル)が “パチン” と裏返ることで作動する仕組みです。( ゚Д゚)❕

 

差動式と比べると、感度は劣りますが誤報が起こりにくいという特徴があります。(;´∀`)👌


煙感知器について


煙感知器は黒い部分に煙などの粒子が入ると作動
煙感知器は黒い部分に煙などの粒子が入ると作動する。

最後に、煙感知器について記していきます。💡

 

正式名称は “光電式スポット型煙感知器 です。( ゚Д゚)❕

 

煙感知器は、熱感知器が適さない建物や、階段などの堅穴区画に設置されます。🏢

 

なお、“住宅用”の火災警報器はキッチン・洗面以外はすべて煙感知器であるといえます。

 

煙草の煙なども一定濃度を超えて感知すると警報音がなります。(´-`).。oO🚬

 


 

その性質を利用して、コンビニのトイレなどでは禁煙してもらうために、抑止力としての効果を期待して設置されていたりします。

 

 

感度は熱感知器より格段に良好ですが、その分値段も熱感知器の5倍ほどします。(;´・ω・)💰💦

②火災報知器は何を感知して火事としているのか


差動式スポット型熱感知器は、温度差を感知して発報
差動式スポット型熱感知器は、温度差を感知して発報する。

火災報知器は、何を感知して発報するのか?⚡

(´-`).。oO (発報とは感知器から発された火災信号を受けて火災を報知することです…。。)

 

これは感知器によって異なります。

熱感知器のケースについては、①の火災報知器の種類のところで書いた通りです。(差動式は温度変化Δ、定温式は一定温度以上)

 

よく点検の際に、『これは煙草の煙にも反応するのか?』と、熱感知器を指さして聞かれます。👆( ゚Д゚)

 

もちろん、答えは『しません』です。💡

(´-`).。oO (ただし、熱感知器の真下で七輪などで魚を焼いたりした場合の熱を帯びた煙は別です…。。)🔥🐟💦


 

✍(´-`).。oO✨(以下には、各感知器の発報機構について記させていただきます…。。)

“差動” 式の熱感知器


差動式” の熱感知器は、風船の例にもあった通り、温度変化による空気の膨張を感知して発報します。🎈

“定温” 式の熱感知器


定温式” の熱感知器は、2種の異なる膨張率の重ねられた金属が一定の温度で湾曲する性質を利用しています。🚥

光電式の “煙” 感知器


光電式” の煙感知器は、感知器内部に煙が入ると、発光ダイオードの光が煙の粒子に反応して発報します。✨

参考:Panasonic


③火災報知器の誤作動を防ぐには


①の火災報知器の種類、②の火災報知器の作動原理をもとに、火災報知器の誤作動を防ぐための方法を考えていきたいと思います。💡

 

以下に、よくある誤報の原因とその対策について記していきます。✍(´-`).。oO✨

エアコンによる急激な温度上昇


この時期(冬本番)になると、必ず起こるのがこの空調による室温急上昇(エアコンの効き過ぎ)を感知した “差動式感知器” の誤報です。🌊

 

対策; 定温式に交換する。場所を変える。等✅

(´-`).。oO(なお、消防法で感知器設置場所は空調から1500 mm離すことが定められています。)

雨漏り


夜に大雨が降った日の翌朝は、留守番電話に誤報調査の依頼が何件も入っていることがあります。(;´∀`)☎💦

 

これは、雨水が感知器内や、配線の接続部が入った箱に侵入したために起こります。⚡

 

対策;漏水部の修復。配線に防水処理。等☂✅

経年劣化


感知器は人目に付きにくい性質のため、歴史のあるものが現在も使われていることが多いです。🍵

 

古すぎる感知器だと、埃が積み重なったり、通常では起こらない誤報もしばしばあります。(;´・ω・)💦

 

対策;器具交換。等✅


まとめ


・ 熱感知器のスポット型には、“差動式” と “定温式” があった。

 

・ 煙感知器は、熱感知器の5倍ほどの価格であった。💰

 

差動式の熱感知器の動作機構は、風船で例えられることがあった。🎈

 

誤報の原因には、空調による温度変化や、雨水による電気的な誤報があった。⛆

その他


煙草の煙による誤報というのは、実は起こりにくいのではないかと思います。🚬

 

学生の時に喫煙していた時期があり、その際に部屋に住宅用の煙感知器が設置されている空間で、煙草の煙を充満させていたこともあったが、一度も作動しませんでした。🏠

 

あくまで個人的な経験からの意見であり、実際に煙を感知器に近づけてしばらくしたら発報すると思いますが、そこまで感知器に対して喫煙者の方が敏感になる必要はないとは感じます。🚭(;´∀`)👌

 

しかし、煙草の火の不始末が火災につながる事例は後を絶ちません。🔥(´;ω;`)💔

喫煙者の方は電子タバコにするか、煙草を吸わないに越したことはないでしょう。💡💦


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コメント: 13
  • #1

    青木誠 (火曜日, 27 12月 2016 15:17)

    差動式スポット型感知器には温度上昇の比率を調整するためにリーク孔という小さい穴が開けてある。 そのアナにホコリが詰まるとちょっとした温度上昇でも働いてしまう。 厩舎(お馬さんの家)なんかでその現象を確認している。材木屋さんでも最近あったのお。

  • #2

    管理人 (火曜日, 27 12月 2016 23:11)

    リーク孔の件、補足ありがとうございます!(・ω・)ノ

  • #3

    daiahan. (水曜日, 05 7月 2017 19:35)

    天吊りエアコンの付近設置された定温式スポット型感知器特種60℃の回りに天井からの遮蔽板が取り付けられているのを見かけましたがこれは何のために為されたのか疑問に思いました。煙感知器や差動式スポット型感知器等の誤作動対策と同様の考えで為されたことと推測されますが、これは感知器の特性を理解していない保守業者の為したことだと知り、驚いています。

  • #4

    管理人 (金曜日, 07 7月 2017 20:34)

    daiahan.様→コメントありがとうございます。(・ω・)ノ✨
    確かに、定温式であればエアコンの風による影響での誤報は発生しにくいと言えます。
    ただ、このことを知らない消防設備士はおそらくいないと思います…。(そう願います…。)
    通常の部屋に定温式をつけることはなかなかなく、通常は差動をつけます。
    その為何か別の要因があるかもしれません�
    そういうことにしておきましょう!!(;´∀`)笑

  • #5

    ねむれない (水曜日, 20 9月 2017 02:37)

    どこかから時々ピッピッピッピッピッピッピッと鳴っていて(最初は鳥かと思いました)、ホーチキの電池切れ?ではないかと思うのですが(マンションにて約8年使用)、まず不思議とどのホーチキなのかどうにも判断がつきません。。そして数十秒おきに何度も鳴るかと思えば、数時間鳴らなくなったりもして、これも意味が分かりません。多分これというのがリビングの天井についてるもので、蓋のようなのを外して書かれていた型番?DSMで調べると熱感知器のようですが、詳しいことがどこにもなく、どうしたらよいか分かりません。本体はスイッチなどもなく、配線を素人がいじってよいものか…。夜中にまた鳴り出して子供が起きてしまい、私も眠れなくなり困り果て、こちらを見つけて質問させて頂きました。何でもいいので何かアドバイス頂けると助かります。。

  • #6

    管理人 (水曜日, 20 9月 2017 08:59)

    >ねむれない様
    ピッピッピッピ…という音であれば、自動火災報知設備ではなく、住宅用火災警報器であると思います。
    しかし、住宅用火災警報器が室内にて鳴った場合、どの報知機か判断できないというような生易しい音ではないかと…。
    住警器が鳴っていたのであれば、当該機器を反時計回りに回すことで天井から容易に話すことができます。
    そして、機器裏側を見ると、バッテリーがコネクタ接続されていますので、それを引っこ抜いてやれば電池切れ警告音は止みます。
    弊社住宅用火災警報器ページもご参照ください!!
    https://www.aokibosai.com/2017/07/01/%E4%BD%8F%E5%AE%85%E7%94%A8%E7%81%AB%E7%81%BD%E8%AD%A6%E5%A0%B1%E5%99%A8%E3%81%AE%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%81%AF/

    また、他の可能性として、管理人が予想するのは…別の家電の警報音。
    冷蔵庫など少し開いていたりしませんでしたか?

    ねむれない様が安眠できることを、願っております。
    I hope you’re sleeping well...(;´∀`)✨

  • #7

    ねむれない (水曜日, 20 9月 2017 14:26)

    お力添え本当にありがとうございます。
    朝方、寝室のホーチキから音がしているのを確証しまして(これは昨日は確実に鳴っていなかった)、どうも複数のホーチキが連動しているような気がしています。そして反時計回りに回して外すと、天井にあけた穴に配線があり、お伺いしたページにありました「施工時に設置したものは100Vの電源に直接つながっているものも…」なのではないかと…。’09年製の作動式スポット型感知器と書かれております。電池でないとしたら故障の合図でしょうか…そして朝方以降は鳴らない状態が続いていて様子見中です。。

  • #8

    管理人 (水曜日, 20 9月 2017 15:22)

    >ねむれない様
    寝室の住警器であれば、煙感知器であることと、施工時に設置したもので部屋のブレーカーから100Vを供給しているものは埋込で用意にとれない可能性が高いことを勘案、さらに差動式スポットであればまず自動火災報知設備という感知器本体からは音が鳴らないものが設置されていると考えられます。
    故障の合図であれば、受信機という大元の盤がら“トラブル音響”というピーピー音が鳴ります。
    共同住宅でしたらインターホンと接続されているパターンもあり、インターホン受話器本体から警告音が鳴る場合もあります。
    他の部屋で何かの音がなっていることも、稀にですがあります。
    引き続き、犯人探しをするしかなさそうです…。。

  • #9

    ねむれない (火曜日, 26 9月 2017 13:03)

    原因はなんと秋の虫だったようです。。
    ご助力まことにありがとうございました。

  • #10

    管理人 (火曜日, 26 9月 2017 15:43)

    >ねむれない様
    何という結末でしょうか!����笑
    こちらこそ、誤報の可能性をブログコメント欄にて、ねむれない様と共に考えるという良い機会を頂けまして、ありがたい思いです。
    差し支えなければ、本件を現在頻出している“住宅用火災警報器の電池切れ音”対策の一つの事例として、より多くの皆様の役に立つよう拡散させて頂きたいです。�
    今後ともよろしくお願い致します。
    残暑が続きますが、“ねむれない”様が、安眠できるよう祈っております。�

  • #11

    ねむれない (火曜日, 26 9月 2017 21:04)

    虫はカネタタキという昆虫のようです。実際見てはいませんがもう確信しております。排気口か何かに入り込んだのでしょうか。少々恥ずかしいですが一事例として扱って頂くのはかまいません。お役に立てば幸いです。

  • #12

    管理人 (水曜日, 27 9月 2017 11:46)

    >ねむれない様
    カネタタキ…という虫を私も存じませんでした。(弊社社長は知っていました。)
    Youtube

  • #13

    管理人 (水曜日, 27 9月 2017 11:50)

    >ねむれない様
    (コメントがとぎれてしまいました)

    YouTubeで鳴き声を聞いたところ、私は間違えても致し方無いと感じました。(弊社社長は“虫やろ~”と言っていました。笑)

    貴重な情報、並びにやり取りをコメント欄で行うという参加型の誤報対策法を確立してくださいまして有難う御座いました!!|д゚)�