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消火水槽内フート弁の交換工事

フード弁のろ過機構で異物の流入を防止
フード弁のろ過機構で異物の流入を防止します。

フート弁” は、消火に用いる水源の水位が消火ポンプより低い場合のみ、吸水管の先端に設けるものです。👷❕

 

ポンプ側の水が水源に戻らないように “逆止弁構造” となっている他、異物が消火用水に混ざらないように “ろ過” する装置の役割も果たしています。🔎

 

本工事では、経年劣化による腐食により、フート弁を通して水を吸わなくなっていたため、交換に至りました。💔(;´∀`)

 

フート弁交換工事の模様を、写真と共に記していきます…。✍(´-`).。oO

◇フート弁の交換工事


✍(´-`).。oO(以下に、写真と共に工程を紹介させていただきます…。。)📷✨

 

◎ 工事の下準備


必要な機材を揃えると共に、水槽内の水をテスト弁にピトーゲージを繋げて排出しました。🚒💦

 

✍(´-`).。oO(消火ポンプを回して、0.4MPaの水圧で放水したにも拘らず5時間程度要しました…。。)

消火水槽の中に入る為、長靴は必須
消火水槽の中に入る為、長靴は必須です。
フート弁の裏側
普段見えない“フート弁の裏側” は貴重な一枚。
屋上テスト弁より水槽内の水を放水
屋上テスト弁より水槽内の水を抜きました。

◎ 既設配管及び故障したフート弁の撤去


消火水槽内の水が一通り排出した後、既設配管とフート弁を外しました。🔧(;´∀`)👌

 

✍(´-`).。oO(酷い腐食の進行具合でした、、これは水が吸えないわけです…。。)💔

 

撤去作業前に壁を貫通した仕切弁を“閉”
撤去作業前に壁を貫通した仕切弁を“閉”に。
ワイヤーがマンホール下にあるタイプ
ワイヤーがマンホール下にあるタイプでした。
撤去した配管とフート弁は酷く腐食
撤去した配管とフート弁は酷く腐食…。

◎ 新しい配管及びフート弁の取付


新しい配管及びフート弁系統は、地上である程度組んでおきますが、消火水槽内での作業は避けられません。👷💦

 

また、消火水槽内の “狭く・深くなっている箇所” は “サクションピット(釜場)” といい、最後まで効果的に水槽内の水を吸えるように工夫されているものです。💡

 

✍(´-`).。oO(紙パックのジュースストローで飲むときに、最後まで吸うために容器を傾けるのに似ていますね…。。)🏄

新しく設置するフート弁と配管
新しく設置するフート弁と配管。
サクションピット内にフート弁を設置
サクションピット内にフート弁を設置。
ボールタップも交換
ボールタップも交換しました。

◎ 1類の消防設備士免状取得のススメ


管理人スプリンクラー設備連結送水管屋内・屋外消火栓などの水系消火設備施工に携わる為、資格取得した際に使用した参考書を紹介します。📢♪

 

📚(´-`).。oO(これ一冊でも…、、結構実力付きますよ‥。。)

 

1類は損失計算など、設計をしない限り実務で触れる機会がないことも出題されるため、それになれる必要があります。🔢💦

 

しかし、ここで一度勉強しておくと、1類消防設備士を取得してからの着工届作成時に少し楽になるかと思いますので、惜しみなく理解に努められればと思います。💪♪

 

まだ、テキストをお持ちでない方は "消防設備士1類 超速マスター" ←のリンクよりお求め頂けます。

 

弊社ブログをみた事がきっかけで、未来の消防設備士が一人でも増えれば本望で御座います。🌠✨


◎ まとめ


🐟(´-`).。oO(これは “サカナクション” のCDです…。。笑)

  • フート弁” という、消火に用いる水源の水位が消火ポンプより低い場合のみ、吸水管の先端に設けるものの交換工事を行った。✅
  • 下準備として、水槽内の水を排出するのに、消火ポンプを回して、0.4MPaの水圧で放水したにも拘らず5時間程度要した。✅
  • 消火水槽内の “狭く・深くなっている箇所” は “サクションピット(釜場)” といい、最後まで効果的に水槽内の水を吸えるように工夫されているものであった。✅

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コメント: 7
  • #1

    サイ (火曜日, 17 10月 2017 19:32)

    写真とても見やすく分かりやすくて、説明もわかりやすい例えで、フート弁というのが
    どういった役割で意味を持つか再確認する事が出来る記事ですね!
    経年劣化による錆びってグロいサイ!

  • #2

    管理人 (水曜日, 18 10月 2017 10:26)

    >サイさん
    ご確認いただきまして、有難う御座います!!
    サクションピットの喩え、我ながら上出来だと思っております!!(;´∀`)�
    あ、語尾に“サイ”ってつけるんですね��笑

  • #3

    もりお (金曜日, 14 6月 2019 20:22)

    とても、分かりやすいです!
    少し、お聞きしたいのですが、フート弁の交換工事は、消防への届出は必要なのですか?
    あと、フート弁自体も認定がとれてないと使用できないものなどあるのでしょうか?

  • #4

    管理人 (土曜日, 15 6月 2019 15:27)

    >もりおさん
    コメント有難う御座います!

    例えば屋内消火栓ですと、取替えの場合は消火ポンプを除く構成部品については“軽微な工事”として扱われる為、着工届を省略して設置届の提出のみで良い…と消防法的には規定されています。

    フート弁単品でも、日本消防設備安全センターの評定品があり、その評定番号をもらっているものを使用します。
    最近、“スレモンスキ”という地上で点検できるフート弁が評定をとられたので設置工事をしたいのですが、なかなか機会に恵まれません。
    止水弁や逆止弁一つでも、届出類に機器図面をつけなければなりませんから、モノを選ぶときは注意です!

    今後とも宜しくお願いします!<(_ _)>

  • #5

    もりお (日曜日, 16 6月 2019 10:55)

    とても、分かりやすく質問に答えて頂きありがとうございました!

  • #6

    まつだ (金曜日, 01 5月 2020)

    解説が丁寧でわかりやすいし、写真も見たい部分が抑えられていてありがたい!
    非常に参考になりました。
    ありがとうございます。

  • #7

    ぬけ (水曜日, 28 10月 2020 10:50)

    惜しい!

    スレモンスキ ではなく、 スモレンスキ ですよね ( ´艸`)

    https://ishizaki.biz/s_18.html

    私も興味あります。施工する機会が御社に訪れ、レポートが上がりますことを楽しみにしております。