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動力消防ポンプが、屋外消火栓の代替設備にできる場合

動力消防ポンプは燃料を用いるため消火栓と異なり電源が不要
動力消防ポンプは燃料を用いるため消火栓と異なり電源が不要。

動力消防ポンプ消防法施行令第19条第4項に基づき、屋外消火栓の代替設備として設置可能な場合があります。📝

 

どのような場合に代替可能かというと、動力消防ポンプから半径100mの包含円内に防火対象物が収まる場合です。💡

 

これは、消防ホース5本までなら延長可能であり、1本20m ×5=100mとなり、その円周分を消火範囲とすることができるとされるからです。🚒💦

 

では、なぜ動力消防ポンプ屋外消火栓代替することを検討すべきなのかを、続きに記していきます。…✍(´-`).。oO♬

 

動力消防ポンプと屋外消火栓の比較


🔍(´-`).。oO(消防法施行令第19条〔屋外消火栓に関する基準〕第4項に “動力消防ポンプを消防法施行令第20条に定める技術上の基準に従って設置したときは当該設備の有効範囲内の部分について屋外消火栓設備を設置しないことができる。” と謳われていますが…、、果たして機能的に代替可能なケースとはどのような場合か、両者を比較して確認していきましょう…!!)

ホース延長による包含円


消火水槽
屋外に設けられた消火水槽。かなりのスペースが必要。

まずは、消防ホース5本分の半径100m散水可能な包含円に防火対象物が収まるかどうかを確認しましょう。✅

 

設置する防火対象物が、この半径100mの円に収まれば動力ポンプで代替した方が良いと言えます。

 

動力消防ポンプ1台で包含可能であれば、間違いなくそちらの方が屋外消火栓を後から設置するよりも低価格で済みます。

 

逆に、その半径100mに収まらない場合は、もう一か所10トンの水槽とポンプを設けなければならないことになります。💸

 

その場合は費用が倍になりますし、そのスペースを設けることもなかなか厳しくなるため、屋外消火栓を1か所に設置した方が便利で安く上がるかと考えられます。(;´∀`)👌💦


電気工事の有無


屋外消火栓は消費電力が大きい
屋外消火栓は消費電力が大きい為、追加工事が発生することも。

動力消防ポンプは燃料(ガソリン)を用いた始動機構の為、外部からの電力供給が不要です。⚡

 

一方、屋外消火栓を設置する際は、その始動に要する電力が大きいため、電柱から専用の電線をひいてくる必要が生じる場合もあります。(;´・ω・)💦

 

また、屋外消火栓を設置した後では、総消費電力が大きく異なる可能性がある為、建物が契約している電気のプランなども考慮して施工する必要があります。💡

(´-`).。oO(場合によっては、電気の契約変更を要することも…。。)

 

これらの電気工事に係る手間の有無からもわかる通り、動力消防ポンプの方が格段にお安く済むといえます。💰(;´∀`)👌


配線


動力消防ポンプでは遠隔起動ボタンも不要
動力消防ポンプでは遠隔起動ボタンも不要。

屋外消火栓もまた、“遠隔起動ボタン” や “表示灯” を備える必要があります。🎈

 

これにはもちろん電力供給の為の配線・結線の工事が必要となります。👷

 

(´-`).。oO(消火ポンプ室の制御盤と、各消火栓を “耐熱0.9の4心” で結びます…。。)

 

一方、動力消防ポンプにおいては遠隔地からの始動など到底不可能なため、そのような措置はもちろんございません。(;´・ω・)👌

 

この、配線工事にかかる工賃の省略も、動力消防ポンプを屋外消火栓に代替すべき理由の一つであるといえます。💸(;´∀`)

 

しかし、動力消防ポンプにも不便な点があります。💡💦


使いやすさ


動力消防ポンプを始動させるには慣れが必要
動力消防ポンプを始動させるには慣れが必要。

動力消防ポンプは、その使用方法が屋内消火栓と比べると複雑なものとなります。💡

 

その為、普段から訓練などでその使用に慣れていないと、まず有事の際に動力消防ポンプを用いて消火することはできないと言えるでしょう。(;´・ω・)💦

 

また、動力消防ポンプは普段から始動してあげないと、エンジンがかかりにくくなってしまいます。

 

(´-`).。oO(車も久しぶりに乗るとエンジンがかかりにくいですよね…。。)🚙

 

また、以前田舎の寒冷地の消防署で動力消防ポンプを導入しようとしたところ、管理が大変なことと、気温が低いときに始動がしにくいことを理由に、条例で不可となっていたことがありました。🚒


消火水槽が省略できる場合


海も消防水利として指定
海も消防水利として指定されています。

消防法第20条に以下の文言があります。📖

消防に必要な水利の基準は、消防庁がこれを勧告する。

 

🚒(´-`).。oO(消防水利とは、消火栓や防火水槽をはじめ、プールや海・川など消火に使えそうな水源を指します…。。)

 

そして、総務省消防庁の “消防水利の基準” で次のように記されています。🌊

「消防水利が、指定水量(第三条第一項に定める数量をいう。)の十倍以上の能力があり、かつ、取水のため同時に五台以上の消防ポンプ自動車が部署できるときは、当該水利の取水点から百四十メートル以内の部分には、その他の水利を設けないことができる。

 

 つまり、近くに海や川などがある場合は、それを消火用水として用いることができるため、消火水槽の設置を省略することができるというわけです…!!🌊|д゚)👌✨


その他


動力消防ポンプ
商店街アーケードで動力消防ポンプを使用。

消防署の立ち入り検査などで、屋外消火栓の設置を指摘されるケースがあります。(;´∀`)💡

 

この理由として、2つの併設していた建物を統合したことによる延べ面積の加算で設置義務が生じる場合や、古い建物で施工時に取り付けておらず遡及設置義務が生じている場合などがあります。🌳

 

そのような時には、屋外消火栓を設置する前に、動力消防ポンプで代替可能かどうか、ぜひ一度調べてみてください。💰(´・ω・`)

 

関連記事 “商店街アーケードの連結送水管耐圧試験” もご覧くださいませ。📝✨

 


1類の消防設備士免状取得のススメ


管理人スプリンクラー設備連結送水管屋内・屋外消火栓などの水系消火設備施工に携わる為、資格取得した際に使用した参考書を紹介します。📢♪

 

📚(´-`).。oO(結局のところ…、、これで十分でした‥。。)

 

1類は損失計算など、設計をしない限り実務で触れる機会がないことも出題されるため、それになれる必要があります。🔢💦

 

しかし、ここで一度勉強しておくと、1類消防設備士を取得してからの着工届作成時に少し楽になるかと思いますので、惜しみなく理解に努められればと思います。💪♪

 

まだ、テキストをお持ちでない方は "消防設備士1類 超速マスター" ←のリンクよりお求め頂けます。

 

弊社ブログをみた事がきっかけで、未来の消防設備士が一人でも増えれば本望で御座います。🌠✨


まとめ


  • 消防ホースが1本20m × 5=100mの散水可能包含円内に防火対象物が収まっていれば、動力消防ポンプを屋外消火栓設備の代替設備として利用することが可能であった。💯
  • 動力消防ポンプは、電気工事や配線工事が不要なため、屋内消火栓と比較すると費用面で大きく有利であった。💰
  • 動力消防ポンプは始動機構が屋外消火栓と比べて複雑であるため、有事の際に使用するためには慣れが必要であった。👷💦

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コメント: 2
  • #1

    寺田 誠之 (木曜日, 30 5月 2019 16:17)

    同業者として毎回興味深く拝見しております。
    1点質問ですが、動力消防ポンプの設置で100mを包含する場合は10tの水槽が必要ではないでしょうか?
    設置届の試験結果報告書は20mホースを実際に5本つないでデータを取る必要があると思いますが実際問題として物理的に試験できないケースがほとんどの様に思うのですが、御社はどの様にされているでしょうか?
    試験結果提出後、消防検査時に指摘を受けてしまいました・・・

  • #2

    管理人 (木曜日, 30 5月 2019 17:29)

    >寺田 誠之 様

    毎度有難う御座います!
    水槽は10tですね、この辺りもう少し深めに言及してリライトしたいと思います。
    ご指摘有難う御座います!

    また、20mホースの接続ですが、設置届の試験時は5本繋いで試験したデータを記します。
    消防検査時の放水試験は、これまでの所はホース1本でOKでした。
    5本繋いで見せろ、と言われたら5本繋ぎます…といったスタンスでした。

    現場によっては100mも伸ばして距離を確保するのが厳しい所もあると思いますが、どうぞ消防検査クリアまで持っていかれることを心より願っております。
    今後ともよろしくお願いいたします。