別紙3-3 <ホテルの客室、廊下>


1 放送区域の概要及びスピーカーの仕様


放送区域の用途 ホテルの宿泊室と廊下
内装仕様 

天井:孔あき石膏ボード、壁:モルタル、床:パイル

カーペット

放送区域の寸法 (図による。)
放送区域の壁、床等内面積の合計

廊下1=320㎡ 、廊下2=441㎡ 

客室(最大室)=112㎡

放送区域の体積

廊下1=188㎡

廊下2=262㎡

客室(最大室)=76㎥

放送区域の平均吸音率(500Hz) 廊下1=0.14 、廊下2=0.14 、客室(最大室)=0.25
放送区域の平均吸音率(2kHz) 廊下1=0.11、 廊下2=0.11、 客室(最大室)=0.22 
スピーカーの音響パワーレベル 97dB
スピーカーの指向係数 指向特性区分W 

2 残響時間


T = 0.16 × V/( S × α ) より 

廊下1 T = 0.161×188/(320 × 0.14)=0.67秒 

廊下2 T=0.161×188/(441×0.14)=0.68秒 

客室   T=0.161×76/(112×0.25)=0.44秒

 

3 スピーカーの配置


避難経路である廊下が20m以上の空間となるため明瞭度を重視したスピーカー配置とすると、次式で求めるrの値以下の距離となるように設置することとなる。 

 

r=3/4×√(Q×S×α/(π×(1-α)))より

角度(°) 0°~15°未満 15°以上30°未満 30°以上60°未満 60°以上90°未満
0.8
廊下1 r(m) 6.06 6.06 4.7 2.43
廊下2 r(m) 7.06 7.06 5.47 2.82
客室  r(m) 5.43 5.43 4.21 2.17

 

○ 受聴点における音圧レベル 

スピーカーからの最大距離点における音圧レベルの計算は、 P = p +10× log(Q/4 × π ×r²+4 ×(1-α)/ S × αより、

  • <廊下1の場合> P=97+10× log(5/4×π×62+4×(1-0.11)/320×0.11)=91.4(dB)
  • <廊下2の場合> P=97+10× log(5/4×π×72+4×(1-0.11)/441×0.11)=90.1(dB)
  • <客室の場合> P=97+10× log(3/4×π×42+4×(1-0.22)/83×0.22)=93.6(dB)となる。 
スピーカーからの最大距離点における音圧レベルの計算 非常放送設備

 

メリット(廊下の場合) 

1 軸方向を受聴方向に向けられる事から、明瞭度が向上する。