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耐火ケーブル・耐熱電線を用いた表示灯用電源回路の配線工事

パッケージ型消火設備の表示灯回路は耐熱 “以上” で配線
パッケージ型消火設備の表示灯回路は耐熱 “以上” で配線!

屋内消火栓設備の代替設備であるパッケージ型消火設備や、移動式粉末消火設備の設置時には電気工事として「耐熱 “以上” の性能である電線を用いた、表示灯回路の配線」を行います。🚨👷✨

 

この時、使用する電線や配線工事方法について、弊社パッケージ型消火設備の設置を行ったケースを例に言及します。📃

  • ☑ 表示灯回路の配線をする消防設備士・電気工事士
  • ☑ 所轄消防署の指導を受けた建物オーナー様
  • ☑ 消火設備の配線について知りたい方

上記の読者を想定して「甲種1類 消防設備士」及び「第二種電気工事士」の有資格者である管理人が、現場にて得た一次情報を元に記事を書き進めます。🧠(´∀`*)ウフフ♪

◎ 消防用設備の電源回路


火災発生時の熱で溶けた表示灯と発信機 
火災発生時の熱で溶けた表示灯と発信機‥。

消防用設備等は「火災発生時に間違いなく動作する」ことが求めらる為、それらに用いられる電線も “耐熱” や “耐火” 性能であるものを使用しなければならんと規定されている箇所があります。🚨

 

例えば、自動火災報知設備のベルなんかは火災発生中も鳴動し続けることが求められるのは何となく想像できますよね。🔕(;´Д`)👌

 

よって、ベルの電源回路には耐熱 “以上” の電線を用います。💡

 

ちなみに実際の火災現場にあったドロッと溶けた総合盤、この見た目であったにもかかわらず「中の耐熱電線(HP)は活きていた」って状況でした。((((;゚Д゚))))スゴッ!🔥


◎ 表示灯回路等の配線工事方法


パッケージ型消火設備の非常電源回路等
屋内消火栓設備の非常電源回路等 ※クリックで拡大

表示灯回路の配線については、消防法施行規則第12条〔屋内消火栓設備に関する基準の細目〕に謳われています。🎼(´∀`*)ウフフ♪

 

それが分かりやすく図になって、大阪市の「消防用設備等の設置に係る運用基準」の “第7 非常電源回路等” に記載アリ‥。📝

 

電源回路等は屋内消火栓設備の規定を準用(同じく適用)するパターンが多く、パッケージ型消火設備なんかは屋内消火栓設備の代替設備ですから勿論「表示灯回路は耐熱 “以上” の電線で配線」しなければならんワケです。🚒💨

 

これを守らなきゃ消防検査も通りません、要チェックです!👮✨


◎「耐火」配線工事と使用する電線


使用する電線🔌 工事の方法👷
①600V2種ビニル絶縁電線(HIV)
(または、これと同等以上の耐熱性を有する電線)
金属管やPF管等の電線管に納め、壁体等の表面から10mm以上の深さに埋設工事を行う。

②耐火ケーブル(FP)

 MIケーブル

露出配線とすることができる。

 

一般的な “VVFケーブル” の中には「IV線」が封入されており、その「IV線」のより耐熱性能が高い電線が「HIV線」です。💡

 

防災屋の実務では、まず耐火ケーブル(FP)が選ばれるでしょう。🚨(´∀`*)ウフフ♪

 

◎「耐熱」配線工事と使用する電線


使用する電線🔌 工事の方法👷
①600V2種ビニル絶縁電線(HIV)
(または、これと同等以上の耐熱性を有する電線)

金属管やPF管等の電線管に納める。

(※埋設工事は不要)

②耐火ケーブル(FP)

 耐熱電線(HP)

 MIケーブル

露出配線とすることができる。

 

耐熱配線工事の場合は「耐熱 “以上” の性能」である電線を使えばよい為、耐熱電線に加えて耐火ケーブルも候補に入ってきます。🐍♪

 

分電盤側で「ACもしくはDC24Vが取れる」もしくは「100V⇒24Vに変圧する機器を設置できる」場合は、一般的な0.9mmの耐熱電線を用いて表示灯回路の配線が可能です。🔋(;´Д`)👌✨

 

100V⇒24Vに変圧する機器として、OMRON社製のパワーサプライが挙げられます。🤖

 

分電盤内などにパワーサプライを置く場所が無かったり『用意するのが面倒クサイ!』という方は「耐火ケーブル(FP)」を必要な長さだけ電材屋さんに寸法切りしてもらって用意しましょう、今回の弊社の様に‥。⚡(´∀`*)ウフフ♪

◎ 表示灯用端子台に結線する際の注意!


AC100Vは端子台両端に結線 表示灯パッケージ型消火設備
AC100Vは端子台両端に結線‥!

パッケージ型消火設備表示灯用端子台は結線次第で、AC100Vでも24Vどちらでも使用可能になっています。🐌♪

 

ただ、耐火ケーブル(FP)を用いた100Vの電源供給の場合、端子台に固定する際に以下の材料どちらかを用意すべきです。🔧

  • ☑ O端子
  • ☑ ワッシャー(Y端子を使用時)

今回、結線時に2.0mmに適合したY端子を使用したのですが、それのみでは上手く端子台に固定できませんでした。👷💭

 

運よくワッシャーを持っていた為、助かりました。💮(´∀`*)ウフフ


◎ 耐火配線の電線ジョイント方法


耐火配線はジョイントも一手間 消防法
耐火配線はジョイントも一手間‥。

耐火電線のジョイント方法は、以下の通り行いました。🧲

  • ☑ リングスリーブで圧着
  • ☑ 耐火テープを1/2重ねで3回以上(※今回の場合)巻く
  • ☑ 自己融着テープを巻く(※保護層であるコレは省略可)
  • ☑ 粘着ビニル絶縁テープを1/2重ねで巻く

※今回はFCM(耐火マイカ粘着テープ)を使用した為、3回以上の巻き数でしたが、JCS(日本電線工業規格)の標準工法上では『厚さ.13mmのものならば5層巻きとする』と謳われています。🎀

参考:JCS 4506b 低圧耐火ケーブル接続部標準工法


◎ 耐熱配線の電線ジョイント方法


耐熱電線はピンク色のスリーブで圧着
耐熱電線はピンク色のスリーブで圧着‥!

耐熱電線なら、いつものテーピング作業が不要な圧着スリーブ(通称:チクビ)が使用できます(※圧着ペンチも専用)。🍼(´∀`*)ウフフ♪

 

防災屋が耐熱 “以上” で圧着する場面は、主に以下の通り。💡

【※注意】

普通のチクビと呼ばれる圧着スリーブは丸くて “透明” ですが、耐熱は四角いピンク色である為、現場で無暗に『ピンク色のチクビ2つちょうだい!』的な発言はしないように心がけましょう。⛔


◎ 消防検査時に使える小ワザ


表示灯 耐熱以上 HP
電線に “HP” と表示してあるが‥。

パッケージ型消火設備移動式粉末消火設備などの「表示灯回路の配線をして、本体を固定するだけ。」の工事でも “軽微な工事” 以外は、消防検査を受ける必要があります。🕵✨

 

消防検査時には必ず「耐熱 “以上” の配線工事となる箇所に、耐熱 “以上” の電線が用いられているか。」が確認されます。💣💥

 

この時『では電線の “HP” の標示、見せて下さい。』と所轄消防署予防課の検査担当者様に言われて『ハイッ!え~っと(あたふたギュウギュウ‥)』といった具合で電線を引っ張ったりしてグダグダすると消防設備士としてダサい為、工事の際に向きとったケーブルのシース(外皮)を置いておくと一目瞭然となり便利です!🔍


◎ まとめ


  • 電気工事として「耐熱 “以上” の性能である電線を用いた、表示灯回路の配線」について、弊社パッケージ型消火設備の設置を行ったケースを例に「甲種1類 消防設備士」及び「第二種電気工事士」の有資格者である管理人が、現場にて得た一次情報を元に記事を書き進めた。✅
  • 耐熱配線工事の場合は「耐熱 “以上” の性能」である電線を使えばよく耐熱電線に加えて耐火ケーブルも使えた為、今回の弊社の様に「耐火ケーブル(FP)」を必要な長さだけ電材屋さんに寸法切りしてもらって用意すれば良かった。✅
  • 消防検査時には必ず「耐熱 “以上” の配線工事となる箇所に、耐熱 “以上” の電線が用いられているか。」が確認される為、工事の際に向きとったケーブルのシース(外皮)を置いておくと一目瞭然となり便利だった。✅

◎ 参考資料


ダウンロード
JCS 4506b 低圧耐火ケーブル接続部標準工法.pdf
PDFファイル 2.6 MB