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自動試験機能付き感知器で点検費用を節約できます!

消防用設備点検のコストカット方法 自動試験機能付き
消防用設備点検のコストカット方法とは‥⁉

長らく雇用安定上でのセーフティーネットの様な役割も果たしてきた消防設備士の業務ですが、あの天井に棒をくっつける象徴的(カッコつけて英語で言うとシンボリック)な あぶり試験” も、今の時点で無くそうと思えば殆ど全て無くせます。⛔(´∀`*)ウフフ♪

 

では、何故無くせていないのか‥という理由の一つに『建物オーナーに自動試験機能付きにする “うま味” を納得してもらえていないから。』ってのが挙げられます。💔💦

 

新型コロナウイルスの影響で『部屋の中に消防設備士を入れたくない‥!』って話になった為、入室不要な “自動試験機能付き” の需要が浮き彫りになりましたが、コスト的にも有利になるよ!‥って話を計算結果と共に記していきます。👾(;´Д`)💨

◎ AI、仕事うばうってよ


AI タマスケ 絵
AI(人工知能)に絵を描いてもらいましょう…!

タイトルの通り、一般的な自動火災報知設備にも、既に “自動試験機能付き” ってモデルが販売されている為、それにすりゃ消防用設備点検にかかるコストも下げられて顧客ハッピーなのです。🌼

 

例えば消防用設備点検の目的は「機器が正常に動作するかどうかの確認」ですから、それが省エネで果たされればAIでもBIでも何でも利用すりゃいいと思ってる管理人です。📈✨

 

尤も、自動火災報知設備の “自動試験機能付き” はAIみたいな大それたアレではないですが機械の力で人間がしていた事を “うばっていただける” 部分、つまり代替するって効能は世間でAIに求められている役割と同じなので挙げてみました。🎨(´∀`*)ウフフ♪

 


◎ モデルケースの計算ご紹介


現在、弊社で着手している新築8階建ての(6)項ロ 福祉施設にインストールしている “自動試験機能付き” の自動火災報知設備をモデルケースとして、その価格と “自動試験機能無し” の自動火災報知設備の価格を比較して何年で回収できるかを比較してみます。💸

 

🐈 自動試験機能無し👷 自動試験機能付き🤖 個数🚨 Δ 差額 🔢差額合計
光電式煙感知器2種 23,500 26,000 136 2,500 340,000

定温式熱感知器1種防水70℃

2,700 9,600 17 6,900 163,200
P型1級総合盤 34,900 39,900 9 5,000 45,000
P型1級受信機20回線 704,000 1,055,000 1 351,000

351,000

💰合計➡

899,200

 

さて、自動試験機能付きの自動火災報知設備にすると初期費用(カッコつけて英語で言うとイニシャルコスト)が¥899,200円増加することが分かりました。🏧(´∀`*)ウフフ♪

参考:Panasonic [自動試験機能付]P型1級受信機・P型1級複合受信機 アドバンスP-1

 

では、ここで半年に一度の機器点検に生じる費用を1回につき¥71,500円として、それが不要になった場合に何年で初期費用として投資した額が回収できるかを計算すると以下の通りになります。💡

 

899,200 ÷ 71,500 ≒ 12.57‥

つまり13回目で初期投資額を上回る計算となる為、7年目以降は毎年の消防用設備点検で自動火災報知設備の試験で生じるはずであった合計¥143,000円ずつ節約できるという流れが作れます。👛✨

 

推奨されているリニューアル期間は以下の通りです。⌛

  • ☑ 感知器‥10年
  • ☑ 受信機‥15年
  • ☑ 総合盤‥20年

あくまで上記は “おおよそ” の期間ですから、仮に総合盤の20年という数字を例に幾ら節約できるかを計算してみると‥

143,000 × 20 = 2,860,000

割といいクルマ1台分くらいの価格が “自動試験機能付き” を選択するだけで節約できるという事が分かります。🚙💨

参考:既設の自動火災報知設備の更新について_機器寿命

 

スンマセン、上記のモデルケースで一点補足しておかなければならない事として「無窓階である建物であった為、全て煙感知器をつけている。」って条件がありました。📝(;´Д`)💥

 

これが熱感知器になった場合を計算すると「10年目以降に初期投資額が回収できる」なる結果が導かれましたが、まぁ同じく何年かすりゃオーナー様にとって “得” ですよ!って話はできそうです。👷💭

 

新型コロナウイルスの様な感染症の対策にもなって、かつコスト的にも中長期で見たら得をするって分かってるとなると、自動試験機能付きを選んだ方が賢明であるという事実が分かりますよね。💯\(゜ロ\)(/ロ゜)/🧼

◎ より有意義な仕事をしよう!


タマスケ ウーバーイーツ
『アンタ、本当に消防設備士やりたいの⁉』

もし “自動試験機能付き” の自動火災報知設備を提案する機会があれば、上述した様な所有者の利益(カッコつけて英語で言うとオーナーベネフィット)を消防設備士が提案できればいいかと。💡

 

消防設備士な皆様には是非、昔ながらの “あぶり試験” をオワコンにする事で、より「人間が取り組むべき業務」に従事できる時間を捻出できる様に工夫して頂きたい管理人です。⌛(´∀`*)ウフフ♪

 

あと、最近「シール貼り点検」みたいな業者さんについてチラホラ意見が交わされる事もありますが、いつまで経っても変わらんウ◯コ💩な手法を排除して真面目な消防設備士が得をする市場にする為にも業務自体を “替える” ってのが良さげなんかなって。🚴💨


◎ まとめ


  • 消防設備士の天井に棒をくっつける象徴的な あぶり試験” も、今の時点で無くそうと思えば無くせたが、建物オーナーに自動試験機能付きにする “うま味” を納得してもらえていない為、普及していなかった。
  • 新型コロナウイルスの影響入室不要な “自動試験機能付き” の需要が浮き彫りになったが、コスト的にも有利になる話を計算結果と共に記した。
  • いつまで経っても変わらんウ◯コ💩な手法を排除して真面目な消防設備士が得をする市場にする為にも業務自体を “替える” ってのが良さげだった。

◎ 参考資料


ダウンロード
既設の自動火災報知設備の更新について_機器寿命.pdf
PDFファイル 113.5 KB

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コメント: 8
  • #1

    名無しさん (水曜日, 27 5月 2020 22:25)

    所謂VE提案の一種ですね。実際には初期コスト(ある意味金利負担他)も考えて計算なのですが、お客さんの建物設計段階から工務店さんと参画して、防災設備も含めた最適化が理想です。
    正直、私自身は「自動試験機能付き感知器」って噂には聞きましたが、割高なため「炙り試験」が難しいような高所や、途中何らかの障害物があるような特別な場合に使うものだと思っていました(情報古くて)。
    その上で、この場合の投資回収には(熱感知では)「感知器10年」交換推奨とほぼ同等か、と少し躊躇するところもあります。
    願わくば、もっと採用事例が増えて「自動試験機能付き」の価格が下がり、投資回収が短くなること。
    住宅などでも建物設計段階から建物本体の維持・修繕費を併せて考えることが(特にマンション・集合住宅では)常識になりつつありますが、それに防災設備も加わるプラスの連鎖が働くと良いですね。

  • #2

    管理人 (木曜日, 28 5月 2020 09:37)

    >名無しさん
    いつも勉強になるコメント有難う御座います!!�
    恥ずかしながらVE提案という言葉、知りませんでした‥。

    以前より、あぶり試験が難しい箇所には「遠隔試験」機能のある感知器を設置したり、自動試験機能付きの共同住宅用自動火災報知設備という機器については普及していました。

    今回ついに一般的な自動火災報知設備にも自動試験機能付きが登場した‥といっても2年ほど前からあったのですが、ついに普及させるタイミングが来たといった具合でしょうか。現在は、弊社で点検することが確定している建物にのみインストールしています。

    ご指摘の通り、熱感知器になると初期費用が跳ね上がるので、無窓階(避難・消火活動上有効な開口部が無い階)で特定防火対象物(不特定多数の人が出入りする用途の建物)という条件になると提案し易い‥といった感じでしょうか。

    自動試験機能付きを今後の「常識」にしたいと思っています、無くすことができる単純接触・単純労働をしていては業界もよくならないと思っていますので、この機会にアクションを起こしていきたい次第です。

    今後とも、何卒宜しくお願い致します!!�

    ☟コメントの読者(と管理人の為)のメモ
    VE提案とは、Value Engineeringの手法に基づいて、サービスや製品の価値を向上させる提案。現在の機能・品質だけではなく、コストなども含め総合的に優れた価値を追求する。建設分野における対象物は、目的物、施工方法、維持管理など。目的物の機能のほか、維持管理を含む方法や手段を提案する。VE提案によって、発注者側はコストを削減でき、受注者側は受注機会の増加につなげられるなどのメリットがある。
    参考URL:https://sekokan-navi.jp/magazine/skk_words/ve%E6%8F%90%E6%A1%88

  • #3

    ミニクロ (火曜日, 02 6月 2020 21:06)

    「自動試験機能付き」いいですね~。これから新築するマンションなんかでは、取り入れると入居者にも喜ばれそう♪
    個人的には、あぶり試験をしにきてくれるおじさんは、いつも色々教えてくれるので(火災報知器の仕組みや、止め方や、バッテリーのことなど)、自動になって欲しくないのですが。

    ところで、コロナ騒ぎで脚光を浴びているビニールカーテン(仕切り?)。
    どうやら火災の危険性もチラホラ。スーパーなどで、接客業で急遽そのへんのビニールを着けたところが多そうですが、消防署からチェック入ったりするのでしょうか?
    付け方次第では、返って危険な場合もあるのかしら?と思ってしまいました。

  • #4

    管理人 (水曜日, 03 6月 2020 15:21)

    >ミニクロさん
    コメント有難う御座います!!�✨

    自動試験機能、今後できるだけ多くの建物にインストールされればと強く思っています。�♪
    これからはオジサンではなく、AIのお姉さんもしくは猫のVRが教えてくれる時代に‥。�笑

    飛沫防止シートの件、現在消防法的にルールが無い状態なので、これから何かしらの対応・ルールの設定があると考えています。
    スプリンクラー設備の散水障害や、小火のあった引火等が起こる可能性があるといえばあります。
    燃えにくい材質でかつ、天井から60cm開いている(大阪市の場合)専用のものが登場し、それがスタンダードとして設置される様になる事を願っています。

    今後共、何卒宜しくお願い致します!!�

  • #5

    駆け出し (木曜日, 04 6月 2020 14:20)

    いつも勉強させていただいております。ありがとうございます
    記事について質問があります。
    入室不要との記載がありますが、点検項目に外形とありますので感知器を目で確認する必要があるのではないでしょうか。

  • #6

    管理人 (木曜日, 04 6月 2020 18:31)

    >駆け出し 様
    コメント有難う御座います!!�

    自動試験機能付きである、住戸用自動火災報知設備及び共同住宅用非常警報設備の設置されている建物においては、点検要領上で以下の様に謳われています。�

    「住戸内の部分については、外観上の項目について居住者の自主点検をもって足りるものとすること。この場合において、次に掲げる事項が、居住者に対して周知徹底されている必要があること。 」

    ☑ 外観上の点検を実施する義務
    ☑ 外観上の点検項目
    ☑ 異常が発生している場合の措置
    ☑ その他の留意事項
    参考:住戸用自動火災報知設備及び共同住宅用非常警報設備の点検要領

    つまり、自動試験機能付きの自動火災報知設備{今の所、点検要領上では(≒共同住宅用自動火災報知設備)}の設置されている建物については “居住者へ外観点検方法を周知” する工夫が要ります。�

    よって「【※入居者用】火災報知器の外観チェックリスト」なるページを作成してみております。
    https://www.aokibosai.com/2020/04/09/%E5%85%A5%E5%B1%85%E8%80%85%E7%94%A8-%E7%81%AB%E7%81%BD%E5%A0%B1%E7%9F%A5%E5%99%A8%E3%81%AE%E5%A4%96%E8%A6%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88/

    今後共、何卒宜しくお願い致します!!

  • #7

    初心者くん (月曜日, 15 6月 2020 17:33)

    点検メインの会社が淘汰されていく時代が来そうですね…!

    照明業界も昔は蛍光灯メインで、定期的に安定器がダメになるのでそれを交換するメンテナンス専用の電気工事業者がたくさんいました。

    LEDが安価になってスタンダードな今、そういった業者はどんどん減っています。

    旧態依然な業者にとっては死活問題ですが、エンドユーザーにとっては新しい技術が普及することはありがたいはず。
    消防設備業界も転換期かもしれませんね!

  • #8

    管理人 (火曜日, 16 6月 2020 16:00)

    >初心者くん
    コメント有難う御座います!!_(._.)_✨
    仰る通り、消防用設備点検については “市場作り” に「ちゃんとした業者」がしっかり取り組まないと結果的に淘汰される会社はあるかと思っています。

    富士フィルムさんが化粧品メーカーになった様に、コアとなっている技術力(これが無ければそもそも‥)を軸にして時代の潮流に合わせてピボットできなければ、比較的ユルい消防設備業界でも生き残れないでしょうね。

    今回の新型コロナウイルス感染症蔓延をキッカケに、自動試験機能付きが広まるための世間の理解が得られれば、更新工事も発生しますし、消防設備士が単純作業に割く時間も減らせてより付加価値の高い業務に取り組むことができて一石二鳥かと。��

    今後とも、何卒よろしくお願いします!!�