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放火テロ抑止策として消防設備士が取り組めること

点検実施時に事前に投函するチラシを利用
点検実施時に事前に投函するチラシを利用して…。

2019年7月18日に京都アニメーション無差別放火テロ事件という悍ましい出来事が起こったのは、皆様まだまだ記憶に新しいかと思います。📰

 

その際、どうしても情報に対して反応的に怒りの感情が込み上げると共に、何か出来ないものなのかと、今後も起こりうだろうと思い考えていました。🧠

 

結果、消防用設備点検を実施する際に建物の利用者様へお渡しする広告に、放火対策に関する情報の入ったイラストを掲載するという取り組みを始めました。📃✨

 

全国の消防設備士さん、真似できますので是非ご確認を…!🔍

実施背景


事件があった翌日、八尾市消防本部さん着工・設計届を提出しに行く業務がありました。🚒💨

 

八尾市中にある「放火STOP」の看板
八尾市中にある「放火STOP」の看板…!

その際に予防担当者様に「放火対策として我々に何かできる事はありませんか」と尋ねてみた所、同じ予防課の “防火啓発係” のご担当者様に繋げてもらえました。🧬

 

八尾市消防本部さんが積極的に取り組まれている放火対策について、幾つかお話を聞いているうちに『かもめーるに放火対策に関するチラシを同封しようという案があった』という事をお聞きして “ピン” ときました。((((;゚Д゚))))💡

 

そして『消防用設備点検を実施する際、事前に全部屋へ投函する “お知らせ” に放火対策に関する情報が入ったイラストを “ついでに” 載せてはどうでしょうか?』かという結論に至りました。📝


大阪市消防局へ…


八尾市消防本部さん『イラストは大阪市消防局の企画部企画課さんが持ってるはずだから聞いてみて…!』と教えて頂けましたから、西消防署へ点検報告書を提出する際に建物がくっついている大阪市消防局さんへ訪ねていきました。🏢

 

放火 イラスト
放火はどのようにして起こるのか…。

ここでも、広報担当者様に色々教えてもらう事が出来ました。💭

 

例えば『消防年報をみると平成28年の平野区における放火件数は15件、29年は12件…30年は1件ですね。』という事。💡

 

エリアを限定するとたまたま少ない年もあり、放火対策を実施した結果を定量的に証明するのは難しそうだなとか『消防白書を見てみて!』等、目から鱗が落とせたアドバイスが沢山頂けました。📚

 

イラストについてはメールにて使用目的と用途を記載した依頼文を送り、OKが出ればデータを頂けるという流れとなりました(ですから、このブログについても許可を得ています、ご安心を)。📧


実際に共同住宅に配っているもの


[イラスト提供:大阪市消防局]という文言掲載の元、以下の消防用設備点検お知らせ広告を現時点で数百枚投函しております。📮

 

放火対策啓発情報付き消防用設備点検お知らせビラ①
放火対策啓発情報付き消防用設備点検お知らせビラ②

✍(´-`).。oO(目覚ましい効果があるかどうかと言えば疑問ですが…、、少なくとも「やらないよりマシ」であると思っています…!!)

防災まちづくり大賞への応募


実施している管理人は営利目的である零細企業で働くサラリーマンですから、何か成果と言えるようなものを会社へ報告しなければなりません。💸(;´Д`)💦

 

ある日、何かで “防災まちづくり大賞” のロゴを目にした際『猫と犬が一緒にバケツ持ってる…!』と、このロゴは弊社の為にあるのではないか‥!?と運命を感じていました。🔮笑

 

ですから、こちらに応募して表彰して頂く事で『会社の役に立ってますよ、ホラ!だって‥』と言える様にしたいと思っています(完璧な作戦…!)。💯✨

 

✍(´-`).。oO(このブログも当該活動の一環ですから…、、コメントの方を頂けましたら幸いです…!!


自治体との協力


上述した通り “受賞” に目を向けた事もそうですが、放火対策について調べていくうちに「地域ぐるみでの協力体制」が抑止力を生むにあたり大切であると分かってきました。🏆

 

平野区連合会館という施設に訪問
平野区連合会館という施設に訪問…。

その為、平野区役所の地域振興課に電話し、平野連合会館という自治体の連絡先を入手してアポを取り訪問させて頂きました。📞

 

翌日、運よく連合町会の会長様とお会いする機会を設けて頂き、平野区が防災に熱心に取り組もうとしている事や、備蓄食料が足りていない事等の防災に関する課題を伺うことが出来ました。👂

 

✍(´-`).。oO(来たる9月8日に平野区内の某小学校で “初の自治体主導の訓練” があるので…、、そこで再会して課題を見つけようという話になりました…。。)

 

‥という訳で続きます、応援宜しくお願い致します。🙇


【追記】


✍(´-`).。oO(消防本部さんでも同様の取り組みがされており‥、、実際に予防業務優良事例として表彰されているんです…!!)

 

防火の抑制に係る官民連携の取り組み

参考:予防業務優良事例表彰 令和元年5月

 

こちら芽ヶ﨑市消防本部さんの取り組み内容を拝見しまして、住宅(共同住宅)への訪問リーフレット(紙媒体)を用いて防火啓発を行う事、そして自治体と連携しようとしている等、上述した弊社の取り組みと非常に似ている気がしました。❕👀✨

 

また、成果として “火災件数” 及び “放火(放火の疑いを含む)” のグラフが用いられていますが、こちらも上述した平野区の「平成30年度は1件…」の例もあり、定量的に結果を出そうとすると母数が少ない事もあり “偶然” という可能性が残ってしまうかと思います。🔢💦

 

その為、特記事項として『高い情報発信力に…』と結論及び補足づけられていますが、この情報発信力こそ弊社のホームページ及びTwitter上にて定量的に分析でき、かつ『◯◯万人の方に見てもらえました…』等の効果を発信できるものですから、何と言いますかその…防災まちづくり大賞を取れそうな気がしています。🏆笑

まとめ


  • 京都アニメーション無差別放火テロ事件という悍ましい出来事をきっかけに何か出来ないものなのかと、今後も起こりうだろうと思い考えた結果、消防用設備点検を実施する際に建物の利用者様へお渡しする広告に、放火対策に関する情報の入ったイラストを掲載するという取り組みを始めた。✅
  • 何か成果と言えるようなものを会社へ報告する為、 “防災まちづくり大賞” に応募して表彰してもらう事を志向しており、このブログも当該活動の一環であるのでコメントの方を頂けたら非常に嬉しかった。✅

参考資料


ダウンロード
予防業務優良事例表彰_令和元年5月.pdf
PDFファイル 9.9 MB

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コメント: 8
  • #1

    某鳥 (火曜日, 20 8月 2019 19:23)

    つい先日、我が家のマンションでも消防設備の点検がありました。
    お知らせの紙は文字情報のみ。ある意味必要最低限の情報だけなので見やすくはあったんですが、こんな感じのプラスαの情報があったらいいな~と思いました。
    文字だけだとポイッと捨てられてしまう紙も、イラストが入っていると何となく目に入ってくるので決して無駄じゃないと思います。
    特に一軒家は玄関先にゴチャゴチャ物を置いている方多いですもんね。

  • #2

    管理人 (水曜日, 21 8月 2019 16:17)

    >某鳥 さま
    コメント有難う御座います!!
    消防用設備点検お知らせ広告は"全部屋"に投函されますし、我々は年間最大2回合法的に
    建物内に入る機会のある数少ない業種でしたから、何か応用できないものかと思いました。

    某鳥さまのお部屋にもいずれイラスト入りの紙が…。笑

    また、実は住居の用途で利用される一戸建てには消防用設備の設置義務は無いんですよ。
    ‥かといって玄関が散らかっていていいかと言えばそれは別の話なのですが。笑

    今後とも宜しくお願い致します!!�

  • #3

    たけ (水曜日, 28 8月 2019 13:00)

    屋外のゴミもキケンですからね…隣のマンションがゴミ収集の前日午後からゴミを出していたので、管理会社に頼んで止めてもらいました。管理会社でも屋外に可燃物を出す危険性を認識していないってことですから、こういう啓発は重要だと思います!

  • #4

    Necky TriStar@柏市 (水曜日, 28 8月 2019 22:21)

    かつて東大阪市民でした(20年以上前のことです)
    今住んでいる市でも、たまに広報やポスターに放火対策とかが出てきますけど、それがどれだけつたわっているのやら…?

    ちなみに団地住まいで必ず点検ありますので、先日定期点検のチラシ入ってましたが、放火対策の前に防火対策もなくただ単に設備点検しますとしか書かれてないのが現状ですね…

    なお、ホテルの部屋のドアに貼られてる避難経路図を参考にして、自宅も玄関とベランダどちらか一方でも避難できる図を作って玄関ドアとリビングの目立つところに貼ってはありますが、ちゃんとその通りにうごけるのかなーというのははてさて^^;
    (避難経路図をわざわざ作って自宅内に貼っているひとなんてごく少数だろうなぁ…)

  • #5

    斉藤 (木曜日, 29 8月 2019 08:37)

    ツイッターから参りました。
    きちんと仕事振りが評価されますように

  • #6

    管理人 (木曜日, 29 8月 2019 14:11)

    >たけ 様
    コメント有難う御座います!!�
    仰る通り、ゴミが収集されるまでに時間が空き過ぎる場合、ゴミを屋外に放置してしまうと放火される危険性があるんですよね。
    この様な情報を知らない方も多数いらっしゃるかと思いますから、この様な取り組みで意識・行動が少しずつでも変わっていけば、それが積み重なれば被害件数が徐々に減っていくのでは…と思っています。
    今後とも宜しくお願い致します…!!��

  • #7

    管理人 (木曜日, 29 8月 2019 14:19)

    >Necky TriStar@柏市 様
    コメント有難う御座います!!�♪
    所轄消防署や自治体にて放火対策を志向する取り組みは以前よりされている所もあるのですが、その効果について数字で表そうとするのは本文中でも言及しています通り難しいと小職は思っています。

    我々消防設備士は、合法的に最大年に2回、消防用設備点検時に“お知らせ”の広告を配布する機会、そして普通は入れない共同住宅のお部屋の中等に出入りする機会があります。その際は、建物の利用者の方々も日常的に想像されることが少ないであろう「火災」について考える絶好のタイミングでもあるかと思いますから、設備の点検に加えて、何か+αで防火に貢献できる取り組みは無いかと依然その可能性を探しております。

    自宅に避難経路図とは…相当防火意識が高い方だと思います。
    今後とも、弊社ページ及びSNSを宜しくお願い致します…!!�

  • #8

    管理人 (木曜日, 29 8月 2019 14:22)

    >斉藤 様
    この度は弊社Twitterキッカケでお越し下さいまして誠に有難う御座います!�♪
    前代未聞の相当な数字が叩き出されておりますので、何とか貢献できている旨を理解して貰えるよう工夫していきます!!�
    ご心配有難う御座います!�
    今後とも、何卒宜しくお願い致します。_(._.)_