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感知器設置時に屋根の傾きを計算

屋根が傾いている場合 消防用設備
屋根が傾いている場合は設置方法にも気を使います…。

消防法施行規則 第23条にて感知器の設置基準が定められており、第4項の九で「スポット型の感知器は、45°以上傾斜させないように設けること。」と謳われています。🏠

 

45°というのは慣れ親しんだ角度であり、90°の半分ですからまあ大体見た目で明らかに45°以下であるかどうかは判断できるかと思います。📐(;´Д`)👌✨

 

一方、分布型の空気管式感知器については大阪市の消防用設備に係る運用基準にて「10分の3以上の傾斜をもつ天井に布設する場合は、その頂部に空気管を取り付けること。」と謳われており、『何だよ、その書き方』となられる方もいらっしゃる方がおられるかもしれませんから、角度を計算してみました。🔢♪

“10分の3”という数字の使い方


“10分の3” 傾き 屋根 空気管 感知器
“10分の3”という数字がが扱いやすい理由は…。

文言だけ見ると分かり辛いかもしれませんが「10分の3以上の傾斜をもつ天井に布設する場合」とは、“建物の底辺が10の時に、高さが3以上だったら…” という事を指しています。🏹

 

例えば底辺となる建物半分の幅を15mとすると、以下の通り “比” を使って計算することができます。📝

 

3:10=X:15

X=4.5m

 

よって屋根部分の高さが4.5mを超える場合は、建物頂部に空気管を敷設する必要があると分かる為、角度より便利なんです。🧠


“10分の3”を角度に直すと…


では「10分の3…」っていったい何°位なのか、Windowsの純正アプリ “電卓” を使って計算してみました。💯

 

関数電卓の計算 パソコン アプリ
関数電卓の計算も画面上でこの通り‥。

底辺が10で高さが3ですから「tanθ=3/10」と表すことができ、よって求めたい角度θは「θ=tan⁻¹3/10」を計算すればわかる事となります。🎯

 

それを電卓へ入力するとアラ便利、θ≒17°と分かります。🌸

 

冒頭で述べたスポット型の感知器を設置する際の45°という尺度とは異なり、17°を見極められる消防設備士は中々いないだろうと思いますから、やはり「10分の3」の方が良さそうです。💡

 

💻(´-`).。oO(Windowsの純正アプリは “電卓” と…、、付箋アプリの “Sticky Notes” が超便利なんでオススメですよ…!!)


やっぱりついてくる三角関数


sinθやcosθを見るとゾッとするという方もいらっしゃるかと思いますが、管理人の様に取りこぼすと後から必死こいて拾い直す事になるので覚えていて下さい!🔢笑

 

🎤(´-`).。oO(世界経済はxyz…、、三角関数お手のもの…。。)


まとめ


正確な17°を体現する
正確な17°を体現するタマスケ…。
  • 消防法施行規則 第23条にて感知器の設置基準が定められており、第4項の九で「スポット型の感知器は、45°以上傾斜させないように設けること。」と謳われていた。✅
  • 「10分の3…」っていったい何°位なのか、パッと見で分からないので計算して17°程度と分かった。✅