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パッケージ型消火設備の施工 part.2

屋内消火栓の代替 パッケージ型消火設備
屋内消火栓の代替設備である“パッケージ型消火設備”

今回もまた、既設建物に屋内消火栓の代替設備としてパッケージ型消火設備という消火ポンプ水槽なしの消火設備を設置しました。⛲✨

 

前に “パッケージ型消火設備の施工” というページがあるので、そちらも併せてご参照くださいませ!🔍(´∀`*)ウフフ

 

パッケージ型消火設備水系の配管工事が一切発生しないため、表示灯用の電源の配線工事と機器本体の運搬・設置工事のみを行うことで完了します。🚨♪

 

✍(´-`).。oO(弊社で配線工事やら届出類を行ってます…。。)

設置義務が生じる要因2つ


まず初めに、気になる所として『アンタ‥、何でパッケージ型消火設備つけてんのっ‥!?』ってのがあるかと思います。💡

 

パッケージ型消火設備は冒頭でも記しました通り、屋内消火栓代替設備ですから “屋内消火栓の設置義務が生じた” ことが設置の原因になっています。🚒💦

 

では、なぜ屋内消火栓の設置義務が生じたのか。🎯

 

その理由として、大きく以下の2つが挙げれます。👏

✍(´-`).。oO(それでは上記2点について‥、、以下に言及していきます…。。)

 

防火対象物の “構造” が変更される場合


まず、①の “構造” ですが、建築・消防検査後にリフォームや改装を行った際に耐火構造から “その他の構造” に該当するような工事がされた場合が該当してきます。🎊

 

改装中の工事現場 耐火構造
耐火構造の天井にはロックウールが…。

例えば、元々耐火構造の建物に後から非耐火の間仕切りを増やした場合建物全体が耐火構造とみなされなくなってしまうことがあります。((((;゚Д゚))))💔

 

屋内消火栓の設置義務は主に延べ面積700㎡から生じます。🎒

 

一方、耐火構造だと “倍読み” というルールを適用でき、延べ面積による設置義務を1,400㎡とすることができます。👌✨

 

 

この倍読みを適用して屋内消火栓を設置していなかった建物に非耐火の部分を作ってしまい設置義務が生じるのがまず一つです。👣


防火対象物の “延べ面積” が変わる場合


✍(´-`).。oO(事前に気付けていれば…、、 “消防用設備” に生じる費用を考えて別の方法をとるという事も…。。)

 

工事の仕方では延べ面積も変更
工事の仕方によっては延べ面積も変わります…。

次に、②の “延べ面積” が変わることについては「元々、別々であった2つの建物を “くっつけて” 1つにした」その結果、合算すると延べ面積が700㎡を超えてしまったというケースが挙げられます。🍡💦

 

事業拡大などで隣りの建物も所有することとなり、不便なので廊下を繋げた…等の理由屋内消火栓の設置義務が生じた建物も過去に2・3件どころの話では無いです。

 

上記のようなケースは改装前に所轄消防署へ相談に行っていれば分かることなのですが、その手続きが行われずに後々立入検査などで発覚して “嗚呼、青天の霹靂” という事が起こっています。🎸♪

 


パッケージ型消火設備の搬入・固定


💪(´-`).。oO(前ブログ “パッケージ型消火設備の施工” でも記した通り‥、、コイツら重いんですよね…。。)

パッケージ型消火設備の機器本体
パッケージ型消火設備の機器本体がズラリ。
消火薬剤は別で搬入して後で充填
消火薬剤は別で搬入して後で充填します。
機器本体はアンカーボルト固定
機器本体はアンカーボルトで強く固定。

表示灯の配線工事


パッケージ型消火設備 配線工事
『花岡社員と石塚社員』撮影:石崎社員

参考:社員紹介

既設建物に配線工事を施すのは、新築で天井などが貼られていない時と比べると訳が違います。🏠💦

 

✍(´-`).。oO(既設一戸建てを利用する…、、民泊も同じく配線に手間がかかりますね…。。)

 

今回、壁の中に電線を隠蔽するのが難しかったことから、モールという電線を収納するプラスチックを用いて “露出配線” で施工しました。⚡

 

持ち物・材料は以下の通りです。

  • モール (1号、2号)、その継手類
  • 脚立
  • 耐熱 (HP)”の電線 0.9mm×2C
  • 工具類
  • 情熱 (抜けません!)🍜

そして、本工事は弊社消防設備士並びに電気工事士の免状を持つ “石崎社員” “花岡社員” “石塚社員” の3名が適切に行いました。🎫(・ω・)ノ🔧

 

なお、表示灯についての詳細は前記事 “リング型の表示灯を設置しました” も併せてご覧くださいませ。🚨✨


工事写真


壁を這わせ壁
電線を床から出し…、壁を這わせ壁に入れ…。
電線が壁と同化 モール
このように電線と壁を同化させております…!

穴が広がりがちな天井面 電線モール
穴が広がりがちな天井面もしっかり隠します…。
パッケージ型消火設備の表示灯
無事パッケージ型消火設備の表示灯が光りました‥!

“消防設備士” は “電気工事士” の免状も持ってます!


上記のような、消防設備士として工事をする際にも電気工事士の免状が必要になってきます。🎫

 

例えば甲種4類の消防設備士免状を持っていれば自動火災報知設備の工事ができることになっていますが、ブレーカーからAC100Vの電源を引っ張ってくる作業は電気工事士の領域になってきます。🔌

 

その為、消防設備士としての実務をフルで行うに際して、弊社では電気工事士の免状を持っていないということは正直なところ話になりません。(点検に特化しているような他業者様は例外です。)💡

 

そもそも、第二種電気工事士は受験資格もフリーで難易度も低いので、皆さま是非取得しましょう!

 

🔧( ´ ᵕ`).。oO(お家の照明の工事やコンセント増設など‥、、電気工事士を取得してから自分で行いましたが超便利ですよ‥。。) 


まとめ


  • 防火対象物(建物)の 構造” 延べ面積” が変わることにより設置義務が生じていた。✅
  • 表示灯の配線は、モールという電線を収納するプラスチックを用いて “露出配線” で施工した。✅