泡消火設備の消防検査【前編】

泡消火設備の薬剤混合器
この混合器を見ただけで消火薬剤の混合方式が推理できるはず…。

この度、泡放出試験を含む泡消火設備の消防検査に立ち会わせて頂きました。👥♪

 

本件は老朽化した泡消火設備の改修工事をメーカーさんが行うというものでしたが、その依頼主さんと弊社長のコネで現場監督という名目の元に入らせて頂きました。👷✨

 

2類の消防用設備に分類される泡消火設備の設置義務が生じる防火対象物の数は相対的に少ないため、実際に泡を放射したり発泡倍率25%還元時間を測定する場面は貴重です。⛲

 

✍(´-`).。oO(是非ご覧くださいませ…。。)

泡消火薬剤混合方式クイズ


泡消火薬剤貯蔵槽(原液タンク)の配管もヒント
泡消火薬剤貯蔵槽(原液タンク)の配管もヒントに…。

泡と水を混ぜて、消火用の泡水溶液を作る混合方式は “4種類” に分類することができるという事については前ブログ記事甲種2類消防設備士不合格体験記” 内でも纏めていますが、本現場の泡消火薬剤混合方式は次のうちどれだと思いますか。💊

  1. プレッシャー・サイド・プロポーショナー方式
  2. プレッシャー・プロポーショナー方式(圧送式)
  3. プレッシャー・プロポーショナー方式(圧入式)
  4. ポンプ・プロポーショナー方式
  5. ライン・プロポーショナー方式

冒頭でお伝えしました通り、混合器だけでも判定できますが続きにポンプ周りの解説を記していきますので確認お願いします。🐄♪


消火ポンプ起動方式3つ


1.手動起動装置を開ける


泡消火設備の手動起動装置
泡消火設備の手動起動装置

2.感知用ヘッドが弾ける


手前:泡ヘッド、奥:感知用閉鎖式スプリンクラーヘッド
手前:泡ヘッド、奥:感知用閉鎖式スプリンクラーヘッド

3.消火ポンプ制御盤で起動


泡消火ポンプ制御盤
泡消火ポンプ制御盤

まず、1. は手動でコックを開け、泡消火配管系統内の圧力を下げることによりポンプ起動をさせる方式です。👍

 

防護区画ごとに色分けされているため、火災が発生しているエリアにある泡ヘッドがオレンジ色であれば、手動起動装置もオレンジ色のものを開放する必要があります。🍊

 

次に2. は、天井付近にこもった熱を感知して閉鎖式スプリンクラーヘッドが弾けることにより配管内の圧力が下がりポンプが起動する仕組みです。💣

 

スプリンクラー設備の場合とは異なり、泡消火設備の泡ヘッドはそれ自体が熱を感知して放射を開始することはありません。🚫

 

最後に3. ですが、消火ポンプ室内の制御盤の “起動” ボタンを押して直接起動することも可能です。

 

ただ、制御盤はどちらかというと試験やポンプ “停止” の際に触るものなので、基本的には1. か2. の機構での作動になります。💡


ポンプ起動後の流れ


✍(´-`).。oO(現場のポンプ室はスペースに制限があった為…、、配管がぐにゃぐにゃしていますね…。。)

 

また、ここでは色分けして配管内に何が入っているかを示していきます。

 

水色:ただの水

 

黄緑:泡消火薬剤原液

 

:泡消火薬剤混合水溶液

 

消火用水の吸上げ・吐出し


消火水槽内より消火用水を吸い上げ
消火水槽内より消火用水を吸い上げる。
消火ポンプ内を通り上部に加圧送水
消火ポンプ内を通り上部に加圧送水される。

混合器による泡消火薬剤水溶液の生成


不純物を除去する“ストレーナー”
不純物を除去する“ストレーナー”
混合器の箇所で水の流れが二手に
混合器の箇所で水の流れが二手に分かれます。

分岐した細い配管
分岐した細い配管はどこへ…。
原液タンクに水が入り泡消火薬剤が押し出される
原液タンクに水が入り泡消火薬剤が押し出される。

泡消火薬剤が混合される一定量
一定量のみ水と泡消火薬剤が混合される。
泡消火薬剤混合水溶液がポンプ室から外
泡消火薬剤混合水溶液がポンプ室から外へ。

✍(´-`).。oO(ここでクイズの答えが…、、上記より本現場の薬剤混合方式は『プレッシャー・プロポーショナー方式(圧入式)だという事が自然と分かりますね…!!)

防護区画での泡消火薬剤混合水溶液の放射


駐車場内にある一斉開放弁や仕切弁を通って
駐車場内にある一斉開放弁や仕切弁を通って…。
色分けされた防護区画内で泡消火薬剤混合水溶液が放射
色分けされた防護区画内で泡消火薬剤混合水溶液が放射。

消火ポンプの “性能試験”


泡消火設備の “消火ポンプ性能試験” を消防検査の際に行った模様です。(・ω・)ノ🔎✨

 

①閉切り運転

②流量試験用配管開放

③各種値読み取り

…という手順です。⏰

 

この試験をすることで、実際に水溶液が放射された際に消火ポンプにかかる負荷をかけることができます。💡

参考:総務省消防庁

 


👓(´-`).。oO(次は “泡消火設備の消防検査【後編】” にて…、、実際の泡放出試験の様子を見てみましょう…。。)