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"非常照明"の設置基準

埋込型の"非常照明"
誘導灯の手前にある埋込型の"非常照明"。 ※クリックで拡大

『なんや、このライトいっつも点いてへんな…球切れか?🔦』

 

このような電灯を見かけたことは無いでしょうか。💡 (・・?

 

…もしかしたら、それは "非常照明" かもしれません。🔌♪

 

"非常照明" は、停電時のみバッテリーで点灯する "建築設備" の一種になります。🔋✨

 

✍(´-`).。oO(最近、特区民泊民泊新法による民泊に "非常照明" の設置義務が生じることが多発しておりますので…、、続きに設置基準やモノについて紹介させて頂きます…。。)

非常照明の設置場所


非常照明の設置義務について『建築基準法施行令第126の4』にて、以下の表のように定められています。📝

 

対象建築物 対象建築物のうち設置義務のある部分

対象建築物のうち設置義務"免除"の部分

1. 特殊建築物

(一)劇場、映画館、演劇場、公会堂、集会場

 

(二)病院、診療所(患者の収容施設があるものに限る)、ホテル、旅館、下宿、共同住宅、寄宿舎、児童福祉施設等

 

(三)学校等、博物館、美術館、図書館

 

(四)百貨店、マーケット、展示場、キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、バー、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、待合、料理店、飲食店、物品販売業を営む店舗(床面積10㎡以内のものを除く)

居室

 

令第116条の2第1項第一号に該当する窓その他開口部を有しない居室(無窓の居室)

 

③ ①及び②の居室から、地上へ通じる避難経路となる廊下、階段その他の通路

 

④ ①②又は③に類する部分、例えば廊下に接するロビー、通り抜け避難に用いられる場所、その他通常照明設備が必要とされる部分

①イ.病院の病室

 ロ.下宿の宿泊室

 ハ.寄宿舎の寝室

 二.これらの類似室

 

②共同住宅、長屋の住戸

 

③学校等

 

④採光上有効に直接外気に開放された通路や屋外階段等

 

平成12年建設相告知第1411号による居室等

2. 階数が3以上で、延べ面積が500㎡を超える建築物 同上

上記の①②③④⑤⑥一戸建住宅

3. 延べ面積が1000㎡を超える建築物 同上 同上
4. 無窓の居室を有する建築物

① 令第116条の2第1項第一号に該当する窓その他開口部を有しない居室(無窓の居室)

 

② ①の居室から、地上へ通じる避難経路となる廊下、階段その他の通路

 

③ ①又は②に類する部分、例えば廊下に接するロビー、通り抜け避難に用いられる場所、その他通常照明設備が必要とされる部分

 上記の①②③④

 

※居室とは‥居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する部屋をいいます。

 

🌃(´-`).。oO(調べてみたら "寝室" も…、、居室みたいですね…。。)

 

また "無窓" の定義ですが、建築基準法と消防法では異なりますのでご確認くださいませ。👼❕

住宅宿泊事業法で定められた非常照明の設置義務


一戸建ての住宅・長屋民泊にする場合でも、(5)項ロ 共同住宅・寄宿舎民泊にする場合でも "安全措置" としての非常照明の設置が住宅宿泊事業法第6条関係にて定められています。📝💦

安全措置としての非常照明の設置
安全措置としての非常照明の設置。 ※クリックで拡大

🔋(´-`).。oO(非常照明の設置においても‥、、消防用設備の設置が不要である "家主共住型" で床面積が50㎡以下にケースでは不要となっていますね…。。)

 

また、一戸建てを民泊にする際などに『階段通路誘導灯 or 非常照明』の設置どちらかを選べる場面があります。💡

 

階段通路誘導灯は常時点灯していますので "寝室" が近いと不適ですから、消防設備士でも建築設備である非常照明を選んで設置しております。🌃✨

 

誘導灯"専用回路" ですから、非常照明はまた別で電源を取らなければいけませんよ…。🔌(;・∀・)👌✨


"民泊"向け⁉コンセント型LED非常照明


民泊施設向け電池内蔵コンセント型LED非常灯
民泊施設向け電池内蔵コンセント型LED非常灯

既設の建物に電気配線をして新たに器具をつけるというのは、なかなか手間がかかったりします。🏠💦

 

そこで、運よく高い位置にAC100V電源のコンセントがあった場合、そこから電源をとって使用できる "コンセントタイプの非常照明" が流行りの民泊向けと図々しく名乗って発売されております。🔌

 

👩💭『コンセントタイプの非常照明をつけるのに都合のいいコンセントが無いの‥。』

 

上のような悩みをお持ちの貴方、安心してください。👙

 

電気工事士でもある管理人が、コンセントを高い位置に作りましょう!🔧♪

 

🔨(´-`).。oO(あれ‥、、それならコンセントタイプではなくて普通の非常照明をつければ良いじゃないですか…。。笑)

 

弊社社員は全員 "電気工事士" でもありますから、こちらのコンセントタイプの非常照明を使う事はありません。👷♪

※事務員さんを除く。

 

つまり、コチラのコンセントタイプは、電気工事士の免状を持っていない事務員さんでも、設置できるという点が売り文句の一つになっている非常照明というわけです。💡

 

参考:Panasonic


"建築設備" の点検は誰が?


 

冒頭でも少し触れましたが "非常照明" は "建築設備" に分類されます。💡(´・ω・`)👓

 

その為、弊社が最も得意としている "消防用設備" ではありませんが、消防用設備点検の際に簡単なチェックさせて頂くことも可能ですので、必要であればお声掛けくださいませ。⚡♪

 

実は通称 "12条点検" と呼ばれる定期検査報告のうちの一つである "建築設備定期検査" にてチェックすることになっています。✅

 


弊社も承っておりますので正式に点検・報告することも可能で御座います。🏢(・ω・)ノ📝

避難器具用の非常照明


 

"避難器具設置場所" には、停電して部屋の照明などが消えた場合でも避難器具操作及び避難に支障のない明るさを確保できるように "照明装置" を設けることが消防法で定められています。💡

 

📝(´-`).。oO(こいつは建築基準法や他法令でなく‥、、消防法関連なのですよ…。。)

 

参考:大阪市火災予防条例第54条

また、避難ロープ・すべり棒又は "3階以下の階に設ける避難はしご" については、下記の条件を満たす懐中電灯で代替可能ということになっています。🔦✨

  • 照度が、30㎝前方で概ね50㏓のもの。
  • 照射方式が "散光式" であるもの。
  • 壁に掛けた状態で点灯できるもの。
  • 器具本体に乾電池の取替年月日を記入したラベルが貼り付けられていること。

🔋(´-`).。oO(散光式の懐中電灯は100均にも売っていまして…、、それで消防検査にてOKを頂いております…。。)

 

参考:大阪市


ただし、当該避難器具屋外(バルコニー・屋上など)に設けられており、自然採光で避難上支障が無いものには照明装置類が不要になります。🌅\(゜ロ\)(/ロ゜)/🌙

まとめ


  • "非常照明" は、停電時のみバッテリーで点灯する "建築設備" の一種であり、特区民泊民泊新法による民泊に設置義務が生じることが多発していた。✅
  • コンセントタイプの非常照明は、電気工事士の免状を持っていなくても設置可能であった。✅