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電源別置型の非常警報設備(システム用)を改修

最大30台の非常警報設備一体型機器を動作
別置きの電源より最大30台の非常警報設備一体型機器が動作。

今回改修した非常警報設備は、別置の予備電源より24Vの電力を供給して動作させるタイプ のものでした。⚡( ゚Д゚)❕

 

多くの非常警報設備は100Vの電源を本体に直接供給し、音響にはサイレンが採用されています。🚨♪

 

一方、こちらは例えるならば、別置きの電源が自火報受信機のような役割を果たしています。🎫

 

そこから総合盤と同じ形状の一体型機器に、総合盤と同じ24Vのみ を送って作動させます。🔋(;´Д`)👌✨

 

最後に価格などを比較してメリットなども考えてみました…。💰

交換した“非常警報設備”の概要


非常警報一体型内器
左:旧一体型内器 右:新しい一体型内器

上記に記した通り、電源別置きの場合は自動火災報知設備の “総合盤” とほぼ同じです。💡(;・∀・)

 

改修前の機器より、現行のモノの方がサイズが大きいのは、大量生産されている総合盤と同じ形状とすることでメーカー側もコストを削減しているからかと予測されます。💸(>_<)!

 

ちなみに自火報の総合盤の定価は¥25,300円であるのに対して、こちらの非常警報設備一体型内器の定価は¥18,500円で、露出ボックスが¥6,500円ですから計¥25,000円です。🗽✨

 

つまり、何故か ¥300円だけ非常警報設備の方が安いという価格設定になっています。笑📝

 

🚨(´-`).。oO(端子台とか微妙に違うからかなあ…。。)


非常警報設備本体の交換工事


一体型の非常警報設備
旧・一体型の非常警報設備。
“シルバー”のベル
中には“シルバー”のベルが。
表示灯・ベル・起動ボタンの配線
表示灯・ベル・起動ボタンの配線がある。

機器のサイズは大
機器のサイズは大きくなっている。
端子台から線を外す
端子台から線を外す様子。
旧埋込ボックスに固定する為の穴
旧埋込ボックスに固定する為の穴を作成。

端子台は総合盤と異なる
端子台は微妙に総合盤と異なる。
発信機の“非常警報”の文字
発信機の“非常警報”の文字以外ほぼ総合盤。
自火報のある防火対象物
これだけ見ると自火報のある防火対象物に…。

“操作部”という予備電源の交換


左:旧操作部 右:新操作部
左:旧操作部 右:新操作部(同じやん)
“カジノン”という大昔のメーカー
“カジノン”という大昔のメーカー製でした。

新しい専用露出ボックス
新しい専用露出ボックスを設置。
端子台や蓄電池のある本体内器
端子台や蓄電池のある本体内器を組み込む。
2回線操作部の交換
2回線に分かれた操作部の交換終了。

複合装置との価格比較


“システム用”非常警報設備
操作部のある“システム用”非常警報設備のメリットは?

冒頭でも述べさせて頂きました通り、非常警報設備は “複合装置” という機器を用いることが多いです。👷!

 

複合装置はバッテリーが各機器に内蔵されており、定価が露出型の場合¥29,800円です。🔋

 

一方、本工事で用いられたような電源別置き型の場合、2回線の操作部が定価¥206,500円、一体型機器がボックスも併せて¥25,000円です。💔(;´Д`)タカッ

 

単純に計算すれば、機器1台当たり¥4,800円の価格差なので、206,500 ÷ 4,800 = 43.02‥となり、何と43台設置しなければペイ出来ないことになります。🏢💦

 

🚨(´-`).。oO(つまり…、、絶対損する…イヤ違う!?)


高かろう良かろう非常警報設備(システム用)


角型埋込の“起動装置”
角型埋込の“起動装置”

“システム用” と呼ばれている非常警報設備の特徴は以下の二点にです。✌(´・ω・`)✌

  • 住戸内に“起動装置”や“音響装置”を設けて、操作部に信号を送ることで警報を作動できる。🏠
  • 各住戸の玄関上部にでも“非常警報用火災表示灯”を設置しておけば、どこの部屋で信号が発せられたかという個別表示ができる。🚥

つまり、自動火災報知設備設置義務が生じていない(延べ面積が500㎡に達していない)中規模の共同住宅において、火災予防上有用であるのが、“システム用” の非常警報設備といえるのではないでしょうか。🏢(;・∀・)👌✨

 

🔥(´-`).。oO(どこで火事があったかのかが‥、、一目瞭然なのはgoodですね‥。。)

参考:Panasonic


まとめ


  • 非常警報設備の中でも、別置の予備電源より24Vの電力を供給して動作させるタイプ のものの改修工事を行った。✅
  • 2回線の操作部を採用した場合でも、43台設置しなければペイ出来ないことが計算により分かった。✅
  • 住戸内に“起動装置”や“音響装置”を設けて、操作部に信号を送ることで警報を作動できたり、玄関上部にでも“非常警報用火災表示灯”を設置しておけば、どこの部屋で信号が発せられたかという個別表示ができたりと、火災予防上の効果が高かった。✅