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消防用ホース耐圧試験

消防用ホース耐圧試験器
1号消火栓と消防用ホース耐圧試験器

製造年から10年経過した消防用ホースは “耐圧性能検査” を行わなければなりません。🚒💦

 

そして10年が経過したホースは、その後3年毎に耐圧試験をし、消防用設備点検結果報告書にその合否を記し、所轄消防署に報告します。📝

 

この法令は1号消火栓に用いられる “平ホース” のみに適用され、

易操作性1号消火栓及び2号消火栓の “保形ホース” は耐圧試験をしなくて大丈夫です。🍥(・ω・)ノ♪

 

✍(´-`).。oO(以下に作業手順などを記していきます…。。)

消防用ホースの耐圧性能に係る点検要領


以下の点検要領に従い、結果を消防用設備点検報告書屋内消火栓の一覧に記入します。✎

 

点検項目 点検方法(留意事項は※で示す) 判定方法(留意事項は※で示す)

 ホースの耐圧性能

 

(ホースの製造年の末日から10年を経過した日以降に点検を行う場合に限る。ただし、ホースの耐圧性能に関する点検を行ってから3年を経過していない場合を除く)

ホースの端末部に充水し、耐圧試験器などにより所定の水圧を5分間かけて確認する。

 

※①加圧する前に結合金具などの接続状態が適正であるかを十分に確認すること。

 

②空気の残留がないことを確認してから加圧すること。

 

③所定の水圧は「消防用ホースの技術上の基準の企画を定める省令」によりホースの種類に応じて定められた使用圧とすること。

 

④危険防止対策を講じた後、急激な昇圧を避け、圧力計で確認しながら徐々に加圧すること。

変形、損傷などが無く、ホース及び金具との接続部から著しい漏水などがないこと。

 

※著しい漏水は、噴水上の漏水又は継続する滴下が生じる状態を目安にすること。

参考:消防予第86号・同第172号・同第173号

消防用ホースの耐圧試験方法


消防用ホース耐圧試験器
本体に貼られた耐圧試験方法。

耐圧試験の要領をもし忘れてしまった場合、まず弊社のこのページを思い出していただきまして、ご確認ください。💡

 

もしインターネット環境でない場合もご安心ください、耐圧試験器本体に方法が記載されたシールが貼ってあります。👙♪笑

  1. ホース固定棒を水槽に取り付ける。
  2. 耐圧試験器内の水槽に水道水を1~2ℓ入れる。
  3. ホース両端をホース金具に差し込む。
  4. ホース押さえを所定の方向に入れて、ホースを固定する。
  5. エアー抜きバルブを「開」にしてエアーを抜く
  6. エアー抜きバルブを「閉」にしてホースを加圧する。
  7. 圧力計で試験圧力値になったことを確認したら、元バルブを「閉」にして5分間耐圧試験を行う。水漏れなど異常があれば中止する。
  8. 耐圧試験終了後、元バルブと排水バルブを開けてホース内の水を排出する。その後、耐圧試験器よりホースを取り外す。

“水”の準備


まず、消防用ホース耐圧試験をするにあたって押さえておきたいのが、現場で水を確保できるかという事です。🌊

 

✍(´-`).。oO(なければ事前に準備しておく必要が…。。)

 

本体水槽に給水
本体水槽に蛇口より直接給水。
所定の水位
水は入れすぎてもいけませんので所定の水位に。

消防用ホースの固定


以前は水を20ℓほど使い、消防用ホースすべてに圧力をかけて検査がなされていました。❕( ゚Д゚)💔

 

しかし、調査の結果、消防用ホース劣化の症状はホース末端部の金欠部のホース布内面のゴムの劣化として現れることが分かりました。💡

 

その為、現在はホースの端末部の結合金具を含む金具の口から20cm程度の部分を検査することで判定することになっています。💯

 

ホースを金具で挟む
消防用ホースを金具で挟み込む。
ホース結合金具を試験に装着
ホース結合金具を試験に装着する。

加圧と観察


画像のレバーを上下させ、消防用ホース内に徐々に水を送り加圧していきます。💪(;´Д`)💨

 

使用圧(0.7~2.0MPaの範囲)まで昇圧させた後、5分間その状態を維持できるかを観察し異常の有無を確認する。👀✨

 

✍(´-`).。oO(現場によって使用圧は異なります…。。

 

石崎社員が加圧送水されたホースを両手に握り、『パンパンや…‼』と言い放ったという話を聞いたことがあります。💡笑

 

20cm程度の箇所まで加圧送水
20cm程度の箇所まで加圧送水します。
もう少し加圧送水
0.6MPaなのでもう少し加圧送水が必要な写真。

オリフィス発見!


オリフィスに空いた小さな穴
オリフィスに空いた小さな穴3つ。

オリフィスは、薄い壁に開けた小さな穴によって、そこを流れる水の勢いを調節するものです。🎳

 

例えば、1階に消火ポンプがあり、8階の消火栓まで加圧送水しなければならない場合、上階に行くにつれて圧力が損失していきます。👼

 

その為、設計圧力を高めに設定し、8階でも有効な水圧を確保するのですが、下の階の放水圧が高くなりすぎて規定値を上回ってしまうことがあります。💣(;´Д`)💦

 

これを補うため、下の階の消火栓の放水圧を弱める “オリフィス” を設けて調整します。💡

 

✍(´-`).。oO(バルブ部分に、、オリフィスが見られます…。。)


オリフィスの結合金具
黒いパッキンの部分がオリフィスの結合金具。
オリフィスに消防用ホース
オリフィスの結合金具に消防用ホースを装着。

ゴムパッキンの交換


✍(´-`).。oO(画像では “外側” のゴムパッキンを交換していますが、、内側にも黒いパッキンがあります…。。)

 

ゴムパッキン亀裂
亀裂の入った消防用ホースゴムパッキン
パッキンを交換
パッキンを交換することで水漏れなどを解消。

所感


消火栓の中に入っているホースのメンテナンスなど、お客様からすれば『え!こんなとこにもお金かかるの!?』といった負の棚から牡丹餅である。🍊

 

しかし古くなったホースの状態はひどく、環境によってはゴムパッキンが自然に脱落するくらい脆くなっており、有事の際に水漏れしてしまいホースによる消火活動ができない事も可能性としては考えられる。🔥

 

この耐圧試験のような地味な規則も、広報されることで少しでもお客様に納得した上で弊社にご依頼いただければと思う。🏢

 


まとめ


  • 製造年から10年経過した消防用ホースは “耐圧性能検査” を行わなければならなかった。✅
  • 現在はホースの端末部の結合金具を含む金具の口から20cm程度の部分を検査することで判定していた。✅

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コメント: 2
  • #1

    HY (日曜日, 18 2月 2018 19:31)

    いつも非常に興味深い内容、参考にさせて頂いていおります。

    よくこれだけの内容を頻繁に更新できるものだと尊敬しております。


    今回のホース耐圧性能試験の記事の内容より、気になったところがありコメントさせて頂きます。

    「5分間その状態を維持できるか」について

    ホースの素材によって、加圧した際に若干膨らむ事で圧力が低下する事があります。
    私はその場合、再度加圧しながら規定圧を保持し続け、水漏れなど異常が無いか確認しています。

    このような状況のホースは多くないでしょうか?


    また私は、ご使用になられていたホース耐圧試験機の40A~65Aタイプを使用しています。

    最近レバーハンドルを上下させても水が吸い上がらない状況が発生しましたが、吸込口に使用されている(恐らく小さいボール球)部品の固着が原因でした。

    先の細い針金で押し込むと改善しましたが、このような事も良く発生しませんか?


    最近は、ホース耐圧性能試験では無く取替の場合も多くなってきましたが、易操作の保形ホースについても耐圧が必要になるとかならないとかで、今後も耐圧性能試験の機会はありそうです。


    今後も、ブログを楽しみにしております。

  • #2

    管理人 (月曜日, 19 2月 2018 19:19)

    >HYさん
    毎度ご覧いただきましてありがとうございます!

    消防設備の役割を最大化し、お客様の役に立てるにはソフト面の啓蒙が必須だと思い、使命感を感じて取り組ませて頂いております!

    5分間の加圧状態維持については、
    既定の圧力で安定するまでは再度加圧したり、エアー抜きバルブを再度開けてみたりしますね!
    抜け(ホース膨らみ)の分も考慮して、ある程度圧力を上げてやらないとうまくいかないという現場のリアルも…。

    また、吸い込み口の部品固着に関しましては、今のところ弊社では確認されていないようです。
    試験機器によるかもしれませんね。

    先日、耐圧機器の不良として、本体のパッキンが悪く水が漏れていたということがあったようです。

    保形ホースの耐圧の件、初耳でした。今後の動向が気になりますね。
    (´-`).。oO(どうやって試験するんでしょう…。。)

    これからも記事更新させて頂きますので、宜しくお願い致します。(・ω・)ノ♪