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空気管のステップル打ちは大変!

専用ステップルが400個
空気管専用ステップルが400個あるか確かめさせられた。

差動式分布型熱感知器(空気管)の撤去及び再敷設をしたのですが、その際 “専用ステップル” を用いて施工しました。🔨👷

 

以前「30歳を過ぎたら時が過ぎるのが早い」ということを繰り返し言う先輩をうっとおしがっていた20代が、いざ30歳になると「マジだった、伝えなきゃ」と思い同じ発言をするというツイートを見たことがありました。((((;゚Д゚))))💭

 

そして今回のステップルを用いた空気管工事ものっそい大変でしたので上記ツイートと同様の “伝えなきゃ精神” が強く芽生えた為、記事にさせて頂きます。🌱

 

✍(´-`).。oO(お役所仕事を入札でとった会社様の下で入らせて頂いたのですが…、、嫌がらせかと勘違いするほどチェックが細かくて往生いたしました…。。)🏢💦

差動式分布型(空気管)熱感知器のステップルによる施工


出器(差動式分布型)は再利用
既設の検出器(差動式分布型)は再利用するルール。

今回の案件は既設(元からあるモノ)の張替えでした。♲🌎

 

空気管自体は全て交換ですが、検出器(受信機に火災信号を送る部分)はそのまま使用する事が決まっていました。📝

 

以前弊社ブログ記事でも紹介させて頂いたのですが、現在の空気管敷設方法のメインは “メッセンジャーワイヤー” を用いた展張です。🔧

 

しかし、既存の空気管メッセン無しステップル打ちで張ってあった為、それに合わせるように施工すれば間違いないと思い、メッセン無しを選びました。(;´・ω・)👌❓

 

💔(´-`).。oO(メッセン有やと壁に穴をあけて固定用アンカーを打つんですが、、本現場では他業者による鉄筋探査&引抜試験を要求されたので…。。)


専用ステップルの仕様


コンクリートに刺る専用ステップル
コンクリートに刺さっている専用ステップル。

🔨(´-`).。oO(天井の “アスベスト除去&パーライト吹付け” に伴う空気管やり替えやったんですけど、、全然そのまま残っていたので殆ど不要な工事でした…。。)

 

初めに間隔35cm以内で “ステップル用の穴” をあけます。⛳

 

この穴は再度開け直さず、既存のものを撤去した後に再び同じ位置に新しい専用ステップルを打って空気管を固定しました。👷

 

元々アスベストの天井に厚みがあったらしく、天井面と壁面の交点ではなく僅かに下の壁面に既設空気管が位置していました。

💡(´-`).。oO(メッセン有の場合、空気管の位置は天井から30cm以内と決まっています…。。)

 

その為、穿孔角度が斜めになっており、壁面と垂直に打ち付けるとステップルが上手く入りませんでした。(;´Д`)💦


既設空気管の撤去


ステップル芋づる式
空気管を引っ張りステップルを芋づる式に抜く。

ステップルは空気管を引っ張れば、殆ど道具なしで引き抜くことが可能です。🍫♪~

⚠(´-`).。oO(消防設備士に頼んでくださいね…。。)

 

作業前に空気管検出器の “おたま” の部分を緩めておくことで、空気管が圧迫されることによる火災検知・発報を防ぎました。🐸

🔧(´-`).。oO(なぜか石崎社員が “おたま” って呼ぶ部分が…。。)

 

“おたま” は空気管の末端とはんだ付けされ、検出器に繋がっています。⚡

そしてこの “おたま” ですが、検出器によってその形が異なります。💡

 

💔(´-`).。oO(形が異なると、、火災発報しません…。。)


ステップル打ち


一つの穴に2コのステップル
一つの穴に2コのステップルがある箇所も…。
1つのステップルで2本固定
空気管往復箇所は1つのステップルで2本固定。

空気管の敷設


検出器箇所まで空気管を敷設
天井から検出器箇所まで空気管を敷設。

⏰(´-`).。oO(想定していた時間の6倍の時間と労力がかかりました…。。)

 

当該現場は天井が高く、足場が組んでありました。👣

 

しかし、場所によって中腰の姿勢での作業になったり、梁と足場の幅が狭く “ほふく前進でくぐる” ような箇所がいくつもありました。💔(;´Д`)

 

そこでステップルを延々と打ち続けるわけです。🔨(´・ω・`)

 

カンタンに言うと “マジ大変 でした。👿💦

 

♰(´-`).。oO(以降、空気管を敷設するときは可能な限り “メッセン有” の方式を検討しようと心に誓いました…。。)


“コイル巻”について


コイル巻で空気管全長が20m以上に
コイル巻で空気管全長が20m以上になるよう調整。

感知区画の四隅に空気管を敷設するわけですが、その4辺の長さが計20mを超えない場合は “コイル巻” をして長さを稼ぎます。🍥

 

✍(´-`).。oO(60cm以上の “梁” で区画されると、、別の感知区域として空気管を敷設せねばなりません…。。)

 

今回その梁で区画された箇所も多く、現場は一つの警戒区域(つまり600㎡以下)でしたが感知区域は20箇所程に分かれていました。((((;゚Д゚))))💔

 

このように細かく区画されていると、その分コイル巻をする部分も多くなります。🍥\(゜ロ\)(/ロ゜)/🍥💦

 

コイル巻はE19の太さの鉄管程度の径がオススメです。💡

🌠(´-`).。oO(箒の柄でも作れますが、抜けにくいのでツルツルしたもので撒いた方が良いかと…。。)


箒の柄で巻いたら全然取れず
箒の柄で巻いたら全然取れず職人さんに怒られた。
コイル巻の端は少し中に
コイル巻の端は少し中に入れて崩れないよう調整。

はんだ付け


空気管をジョイント
空気管をジョイントする石崎社員。

空気管どうしを繋ぐ際は、専用のスリーブ空気管の端を指し込み “はんだ付け” をします。(・ω・)ノ🔧♨

 

空気が漏れると火災発報しないので、ジョイント部分をしっかり密閉しておくことは大変重要です。🎈

 

✍(´-`).。oO(もし、施工後に試験をして不具合が出た場合、真っ先に疑うべきはジョイント箇所です…。。)

 

はんだ付けは空気管の施工において、ダルマに目を入れるようなもので最後の要です。🏮(;´・ω・)

 

ただ、ここではんだ付けを上手くできるようになるとプライベートでも、はんだ付けを緊張せずに上手くできるようになるのでお得な作業になっています。♬(・ω・)ノ✏


空気管の試験


空気管の正式名称が “差動式分布型” という通り、発報・火災信号を送る機構は “差動式スポット型熱感知器” と同様に、温度上昇時の空気の膨張を感知するものです。🔥(´・ω・`)‼🚥

 

しかし、点検時は “あぶり棒” によって熱を実際に加えて空気を膨張させるのではなく、検出器から直接空気を送り込み火災信号を出してやります。💉(^^)/💨

流通試験


注入試験機で空気管
専用の注入試験機で空気管にエアーを入れる。

空気管を検出器に繋ぐ前に “流通試験” を行います。🌊

 

空気管末端を水中に入れておき、もう片方の末端から空気を注入してバブルが出るかを確認します。👓✨

⌚(´-`).。oO(泡が生じる時間も計測しておきます…。。)

 

この時に空気が出ないと、相当焦ります。((((;゚Д゚))))💔

 

どこかで注入した空気が抜けている、もしくは空気管がつぶれて空気を送ることが出来ない等のトラブルが起こっている可能性が高いです。💉💦

 

実際、今回の施工で一度泡が出ず、ジョイントを確認したりして時間を食ってしまいました。⏰…

(´-`).。oO(最終的に直すことができてホッとしました…。。)

 


発報試験


空気注入で火災信号
空気注入で火災信号が送られるかを確認。

発報試験は通常の “スポット型” 感知器と原理は同様です。💡

 

受信機で火災の標示が出るか、警戒区域が正しいか等を確認します。👀🔥

 

今回、発報試験の際に一か所不作動がありました。💔(;´Д`)ウワッ

 

流通試験がOKなのに、発報しない!?となると検出器側の問題しか残っていません。⚡

 

再び管理人は物凄く焦りましたが、石崎社員はとにかく冷静に「ちょっと待ってや」と何やら修正を始めました。🗽♪~

 

そして再び試験をすると、無事発報。\(゜ロ\)(/ロ゜)/✨

 

原因は “おたま” のネジに種類が色々あることでした。🔩


検出器に固定するネジ
空気管末端の“おたま”を検出器に固定するネジ。🔩
溝の形状や穴タイプ
よく見たら溝の形状や穴タイプである違いが。

届け出は“設置届”のみ


今回、既存空気管の張替えのみの “軽微な工事” であったため、着工届は省略で “設置届” を所轄消防署に提出するのみでOKでした。📝

 

また、消防検査写真提出で省略出来たのですが、他の設備(ハロゲン化物消火設備)を同現場にて他業者様(某大手メーカーさん)が施工していらっしゃいましたので、そちらの検査と併せて空気管の発報試験もすることとなりました。📷(;´Д`)💉💦

 

🚙(´-`).。oO(もっかい現場いかなあかんやんけ…。。)

まとめ


  • 間隔35cm以内で “ステップル用の穴” は、再度開け直さず、既存のものを撤去した後に新しい専用ステップルを打った。✅
  • ステップルを用いた空気管工事ものっそい大変で、6倍くらいの時間と労力がかかった。✅
  • 以降、空気管を敷設するときは可能な限り “メッセン有” の方式を検討しようと心に誓った。✅

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コメント: 5
  • #1

    りゅう (月曜日, 29 1月 2018 12:50)

    30歳過ぎてからなの??

    20歳過ぎから感じてるんですがwww
    もっと速くなる・・・??
    学生時代は1時間の授業が長かった
    今は1年が一瞬(・∀・)


    消防設備安全センターから
    消防設備士のテキスト買ったよ(・∀・)
    残りの類(特類、2類、3類、5類)
    がマニアック過ぎて市販本じゃ
    心もとないので(・・;)
    てか、特類はセンターにはなかったw
    (まだ、受験資格もないけど)

    試験研究センターと密接な関係が
    あると聞きます(詳しくないけど)

    3月4日、甲種2類リベンジマッチです(๑•̀ㅂ•́)و✧

  • #2

    管理人 (月曜日, 29 1月 2018 16:14)

    >りゅうさん
    いつも有難う御座います!(^^)/✨

    もっと早くなるようです…、、ヤバイ!伝えなきゃ!ってなる位の速度みたいです。(´;ω;`)
    学生時代は本当に贅沢に時間を使っていた…。。

    情報の出所が信頼できる参考書は心強いですね!!
    確かに2類は市販本1冊で全然足りませんでしたから…。汗

    リベンジマッチの準備、ファイトです!!�

  • #3

    トム (日曜日, 04 10月 2020 16:41)

    今回はじめて見させてもらい凄く参考になりました。
    一つ質問なのですが
    梁が60センチを超えると別警戒と言うことですが
    工場なので60センチ以上のH鋼の梁があるが
    天井との隙間が10センチある場合は別警戒に
    ならないですか?
    宜しければ教えて下さい

  • #4

    管理人 (火曜日, 06 10月 2020 08:33)

    >トム 様
    コメント有難う御座います!!
    天井からの突き出し距離となるので、隙間が10cmという中途半端な距離が空いていても別警戒にはならないかと。消防については各消防本部に権限が委ねられていますので、もしかしたらOKの判断がされる可能性もありますが‥。
    今後共、何卒宜しくお願いします!

  • #5

    トム (火曜日, 06 10月 2020 10:15)

    返信ありがとうございます。
    やはり消防署に聞くのがいいですよね。
    ただ、間を通して配線するのは時間がかかるので別警戒にしようとは思っています
    空気管の台数が増えるのでお金はかかりますが‥