消防設備士甲種5類実技の問題と解答 in 2016/12/23@奈良

中嶋社員が提出してくれた紙とワードファイル
中嶋社員が提出してくれた紙とワードファイル。

1類に引き続き、消防設備士5類の試験を、青木防災の中嶋社員が受験し、その実技に出題された問題をメモしたものを頂きましたので、このページにて公開・共有させていただきます。

(→消防設備士1類のページはコチラ)

 

5類は避難器具についての試験で、避難器具のあらゆる部分の長さを暗記しなければならないことや、力学の計算などがあることが特徴です。

 

それでは、以下に実技の単元に出題された問題とその解答を記していきます。……

“鑑別” に出題されたもの


①垂直式救助袋について


垂直式救助袋
http://toshi-keikaku.co.jp/vertical/index.html

1.(垂直式救助袋の図)矢印部分ADの名称を答えよ。

A:入口金具

B:保護マット

C:本体布

D:下部出口

問題に写真のような図が載っており、矢印で示してある記号抜きの箇所の名称を答える問題です。

 

問題集などでも頻繁に取り上げられる類の問題なので、確実に正解しておきたいところですね!|д゚)

 

写真ではおそらく、「本体布→外装体」や「入口金具→入口枠」となっていますが正解の範囲内なのかなと感じます。


②工具の名称


タップ画像
http://item.rakuten.co.jp/first23/ym0005o-24010/

この名称をADより選び、又、使用目的を答えよ

 

答え:タップ  

 

目的:ねじ切りをする

選択肢があり、工具の名前をそこから答える問題。

工具系の問題もテキストに多くある他、実際に工事をしたことがある方は有利に答えられると思う。


③工事について


アンカーボルト
http://www.unika.co.jp/products/anchor/anchor1b.html

(工事の図)金属拡張アンカーが抜けてしまう原因を2つ答えよ

 

 ・アンカーの径に対してドリルの径が大きい

 

 ・穿孔した後の清掃をしていない又は不十分

アンカーがどういう機構で施工されているものかを知っていれば答えられる問題かと思います。

 

緩降機や、救助袋などの地面に固定していなければならない避難器具の施工にはアンカーが不可欠なので、これも工事をした時のことを思い返せばより簡単に正解を導けるかと。

 

実際の現場でも、ドリルの径とアンカーの径を確認することや、アンカーがちゃんとあけた穴に入り開くように、あけた穴の中の切粉はエアーなどで飛ばしておきましょう!(・∀・)👌


④救助袋の部品名称


1. (写真あり)ABの名称を答えよ

 

 A:誘導網   B:砂袋

これはかなりの頻出問題であると感じますし、消防設備士試験を受けない方も覚えておいた方がいい事だと思います。

 

なぜなら、救助袋を使用する際は初めにこの砂袋を降下地点に降ろす(投げる)ことが必要であるためです!

 

そのことを知らずに救助袋を有事の際に使えなかったという話も聞いたことがあります…。(→千日前デパート火災についてはコチラ)

覚えておきましょう!!(;´Д`)💡


2. 袋の全長が20mの時、Aの最低必要長は何メートルか?垂直式、斜降式でそれぞれ答えよ

 

垂直式:24(全長に4m加えた長さ) 

斜降式:20(全長以上の長さ)

 

 

3. Bの質量は?

 

300g以上

300 gは、コンビニのおにぎり3個分ほどの重さとのことです。🍙🍙🍙

(あるいはメガマックくらい…🍔)


⑤避難器具の名称と設置場所


5-1(写真あり)これは「とある避難器具」である。名称を答えよ。

 

答え:自在フック式吊り下げはしご

 

5-2 選択肢より設置にふさわしくない条件をすべて選べ

設置にふさわしくない条件には、“人目に付きやすい場所に置く” などの設置できる条件の選択肢がほとんどであったそうです。

 

また、“階段の近く” などの選択肢を不適とし、回答したそうです。


“製図” に出題されたもの


①救助袋の設置場所


・解説

垂直式救助袋は、各階の同じ位置の窓には設けることができません(降ろしたときに当たってしまうため)。

例えば8Fの、端から2番目の窓に設置したとすると、7Fは端から3番目以降の窓に設置する必要があります。

 

よって窓に記入する☑マークは、↘右下がりに各階一か所ずつ、もしくは↙左下がりに各階一か所ずつとなります。

 

また、病院の西には河川があり、東は建物があるため両端の窓は設置場所として不適と考えて避けるようです。


②斜降式救助袋の器具寸法


参考URL;避難器具の設置基準の告示について

http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi0804/080416yo66.pdf

1. A. 35°、B. 25°、C. 1

・解説

斜降式救助袋降下空間の角度は上部25°下部35°と定められている。

また、救助袋の避難空地は展張した袋本体の中心線から左右1 m以上の幅を有することとされている。

 

2. 20 × 1.41 = 28.2 m

・解説

斜降式救助袋を設置する際、袋本体は地上面に対しおおむね45°の傾斜をもたせて展張させることとされている。

よって、三平方の定理 ( 1: 1:√2)の公式を用いると、救助袋は斜辺の√2に対応する箇所であるため、高さH に√2 ≒ 1.41 を乗じてやればよいことになる。


③緩降機の強度設計


1.A-B間の曲げモーメントを求めよ。

→80 cm × 4000 N = 320000 N・cm = 3200 kN・mm

 

2. A-B間の曲げ応力度を求めよ。

→320000 N・cm ÷ 16 c㎥ = 20000 N/c㎥ = 20 kN/c㎥

 

3. 次の材料が使用可能であるかを判定し、理由を答えよ。

一般構造用鋼材・せん断応力度 240 N/mm²

 

【合格】 理由; せん断応力度は14000 N/cm²以上とすることとされているため、消防庁告示の基準値を満たしているため合格となる。

c(センチ)は10^(-2)、mは10^(-3)である。

また、m㎥をc㎥に直す際は、10^(-1)に×3しなければなりません!(;´Д`)💡


まとめ


・ 鑑別に関しては、避難器具の名称を答えるものがほとんどであり、実技以外でも必要な知識を問われていた。

 

・ 製図の試験では、計算力だけでなく必要な数値を暗記しているかどうかも問われていた。

 

・ 緩降機や救助袋は特に実技の単元では頻出であり、対策を重点的にすべきであると感じた。

最後に…


中嶋社員は物理が苦手(学生時代の最高得点は100点満点中38点らしいです…)とのことで、甲5は不向きだとおっしゃっていました。


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コメント: 2
  • #1

    甲5受験生 (木曜日, 08 6月 2017 13:06)

    はじめまして。東京2017年6月7日に受験しましたが実技の問題はこのブログが
    大変参考になりました。参考書だけでは物足りなかったのでいろいろネット探してたどり着きましたが見つけられて本当によかったです。おかげさまで自己採点は
    合格圏内に収まりそうでした。ありがとうございました。

  • #2

    管理人 (月曜日, 12 6月 2017 08:44)

    >甲5受験生さま
    大変うれしいコメント、ありがとうございます。
    中嶋社員ともども、お役にたてたということで喜んでおります。(/・ω・)/♬
    合格圏内ということで、5類の消防用設備の工事と点検もこれから可能ですね!!
    消防設備士5類受験お疲れさまでした!(・ω・)ノ✨