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消火器の“使用期限”と“廃棄方法”

消火器の使用期限を把握して廃棄・交換
消火器の使用期限を把握して廃棄・交換しよう!

以前より、例えば点検時に『業務用消火器の使用期限は?』と聞かれた際には 耐用年数は10年です と答えていました。👷💭

 

最も設置頻度の高い業務用の “粉末10型ABC消火器” というものが10年を経過すると “容器の耐圧試験” という新品購入よりも高額な点検を行わなければならないという理由がありました。💡

 

しかし蓄圧式消火器が主流となった昨今、機能点検という5年経過した蓄圧式消火器について行う点検の難易度ゆえに5年経過時に新品交換を促す方針である業者さんもおられるとの事。👥💬

 

“正しさ” は人それぞれですから、ここでは一次情報を元に管理権原者様の判断材料を提供できればと思います。🧯(´∀`*)ウフフ♪

◇消火器の使用期限は10年?


回収された廃消火器
回収された廃消火器…。

消防法に基づいて設置されている業務用の消火器の使用期限は、製造より10年です。👷💭

 

例えば「屋外(雨のかからないが外気に触れる軒下等)に設置された消火器」と「屋内に設置された消火器」では、本体容器の老朽化や粉末の状態は圧倒的に屋内の消火器の方が良好でしょう。🧯

 

よって、消火器の 寿命” ということに関しては設置状況によって大幅に異なると言えるので適宜、交換も推奨されます。⌚💦

 

では、なぜ “10年” と言われているのか?📅(;´Д`)💡

(※住宅用消火器の有効期限は様々なので本体を御確認下さい)


◎ 本体容器の水圧試験


ずばり、10年を経過した消火器本体容器の水圧試験(耐圧性能点検)をしなければならない” からです。💣💥

 

消火器の“容器”が圧力に耐えられる
消火器の“容器”が圧力に耐えられるかが重要。

この消火器本体容器の圧力試験は、平成23年1月より「老朽化した消火器の破裂事故」の対策として施行されました。📅

 

『えっ‥水圧試験をすれば10年経過しても使えるのでは?』と思いますよね、分かりますキモチが手に取るように。((((;゚Д゚))))🎯

 

しかし何と‥、その水圧試験をするための価格が消火器を新しく購入する価格より高いのです(※粉末10型ABC消火器の場合)。💸💦

 

その為、青木防災では「使用期限を10年として新品購入をお勧め」させて頂いておるワケなのです。🧯(´∀`*)ウフフ♪

 

✍(´-`).。oO(業界全体で…、、新品購入を進める傾向に…。。)


◎ 何故5年で交換推奨され始めたのか


蓄圧式消火器の機能点検は実質不可能
蓄圧式消火器の機能点検は実質不可能‥⁉

現在、主流である蓄圧式消火器の “機能点検(分解を要する内部の点検)” は5年経過したものについて行うことになっています。🕵💦

 

しかし、加圧式であれば現場でフタを開けてもまた元に戻せますが、蓄圧式は空気を再充填しなければならず、現地での作業が困難となります。🔨\(゜ロ\)(/ロ゜)/🔧

 

よって、点検費が高額になり新品と取り換えた方が割安になるという事態が発生しているのが業界の現状です。💔(;´Д`)💨

 

この実態に基づき『機能点検できないので、新品に交換してね。』と6年目で交換を推奨される点検業者さんもおられます。💡


◇消火器の点検


消防用設備点検の際に消火器の耐用年数は全て確認・記録され、消火器の状態についても細かく評価する項目があります。📝(´∀`*)ウフフ♪

◎ 消火器本体容器耐圧試験の周期


法定点検の義務がある事業所(防火対象物)の場合、製造年から10年を経過した消火器耐圧性能点検を行い、以降3年毎に耐圧試験を行ことが消防法で定められています。⛲

 

消火器圧力画像
消火器にかかる圧力の大きさ ※クリックで拡大

よって3年毎に “高額な” 耐圧試験の費用がかかってしまうルールのため、10年で交換するほうが得をするというワケです。🧯💦

 

また、消火器は “加圧式” と “蓄圧式” を分けて報告書に記載してあり、蓄圧式の割合が今後ますます高まっていくと考えられます。

青木防災が出演したnews every.の映像をご覧ください!📺✨

 

これは、使用時の一瞬のみ大きな圧力がかかる加圧式のものより、 “常時” 圧力がかかっている蓄圧式の方が安全度が高いためです。

 

✍(´-`).。oO(容器破損の際に‥、、ゆっくり空気圧が抜けると言われています‥。。)


◎ 使用済みの消火器


では、“使用済” の消火器は、すぐに新品に交換すべきだと思いますか…?💸(・・?

 

使用済み加圧式消火器
加圧式の消火器は一度使用すると薬剤が全て無くなる。

ここでも、本体容器に記載された耐用年数で判断すべきであると言えます。🔍(;´Д`)💡

 

例えば、消火器の本体容器耐圧試験実施日(使用期限)まで3年を切っているモノの場合、詰め替えても3年以内に耐圧試験費用がかかってしまいます(その時に粉末薬剤も交換)。それであれば新品にすべきでしょう。🚮

 

しかし、耐用年数(使用期限)まで3年以上ある場合は、薬剤を再充填したほうが経済的・合理的かもしれません。🧯(´∀`*)ウフフ♪

 

✍(´-`).。oO(ケースバイケースですが…、、すぐに新品にすると勿体無いこともあります…!!)


◇消火器の廃棄方法


消火器“特定窓口” にて廃棄し、リサイクルすることが法令にて義務付けられています(※普通に捨てられません!)。📣

 

【📺CM】

  • 青木防災でももちろん廃棄処理を承りますので、お気軽にご連絡・お持込み下さい(※青木防災では出張引取はしていません)

 

ジモティー大阪版 にも掲載中(ラッキーならタマスケ広報課長に遭えるかも‥)!!📲(´∀`*)ウフフ♪

↓青木防災㈱ URL↓

http://jmty.jp/osaka/ser-oth/article-1x9hc

◎ 青木防災㈱での廃消火器回収


青木防災は、廃消火器回収のための特定窓口です。🏢(´∀`*)ウフフ♪

 

青木防災にて回収された廃消火器
青木防災にて回収された廃消火器

気になるのが “廃棄にかかるコスト” ですが、弊社では現在1本当たり¥1,080円となっています。💰💦

 

ただし、これは「リサイクルシール」というシールが消火器に貼ってない場合のお値段です。📛(;´Д`)💨

 

2010年以降に製造された消火器にはリサイクルシールが貼付けられていますので、保管・運搬量の¥580円のみになります。💯✨

 

また、新品交換(青木防災にて購入)を同時に数本していただける場合や、廃消火器の本数が著しく多い場合などは無料で行うケースも御座いますので気軽に相談下さいませ!🧯(´∀`*)ウフフ♪


◎ 廃棄せずに耐圧試験を受けた方が良い場合


ここまでは10年を目安に廃棄・新品交換が合理的な選択でしたが、例外もあります。それは、消火器本体が “高額” な場合です。💰

 

ずらりと並んだ粉末50型消火器
ずらりと並んだ粉末50型消火器の消火能力は高い。

工場や危険物貯蔵所などでは、50型や100型などの大型で高価な消火器が設置されていることがあります。🚒💨

 

その理由として、設置現場に求められる消火能力単位が大きく、全て10型でそれを満たそうとすると本数が非常に多くなってしまい不便であるからです。🧯🧯🧯💦

 

その為、消火能力単位の高い50~100型の大型消火器が設置されているわけです。🦕🦖

 

また、危険物貯蔵所では事前に設置する消火器の種類を定めて、消防署に書類を提出する為、例え10型を置きたくても決められた50型などの消火器を設置することが必要となります。📝(;´Д`)💡

 

大型消火器は高額である為、買い替えは慎重になるべきです。💸


◎ まとめ


  • 消火器耐用年数が10年である理由は、本体容器に水圧による“耐圧試験”を行わなければならず、その費用が新品購入より高額となる為であった。✅
  • 使用済みの消火器に関しても、そのまま廃棄せずに耐用年数に注目することで、再充填した方が合理的な場合もあった。✅

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コメント: 4
  • #1

    せきともひと (日曜日, 24 11月 2019 11:01)

    知らなかった

  • #2

    管理人 (火曜日, 26 11月 2019 15:24)

    >せきともひと様

    コメント有難う御座います!!
    知って頂けて嬉しい思いです!!(´∀`*)ウフフ♪
    今後共、何卒宜しくお願い致します!!�

  • #3

    匿名 (日曜日, 19 7月 2020 08:12)

    消火訓練の時に期限切れの消火器を使うことがあるが噴射出来ない消火器を見たことがありあせん。
    念のための点検交換とは思いますが消火粉末が固化したのも見たことがありません。
    被災時の恐怖を煽った商売ではありませんか?

  • #4

    管理人 (月曜日, 20 7月 2020 13:30)

    >匿名 様
    コメント有難う御座います!!�

    期限切れの消火器を噴射した後、フタを開けて中身を見たことがありますか?
    例えば中の粉末を定期的に “ほぐす” 作業をしなければ、たちまちカチコチに固まって噴射されず容器に留まります。

    詰め替え用の消火薬剤が入った袋を、一度手に取って頂きたいです。
    ほぐす前はカチコチですが、ほぐすと “プルプル” というオノマトペがふさわしい状態になります。

    被災時の恐怖を煽った商売…については、ご指摘の通り “側面” はあります。
    ヒトは、「大丈夫」という思い込みをしてしまう本能があるので、それを超えて想像力を働かせてもらう為の工夫ってのが消防設備士の仕事の一つだと思っています。
    よって、いたずらに恐怖を煽ってカネ儲けをしたい…とは断じて思っておりませんが、必要不可欠であるにも関わらず最適化されていない部分については時に扇動的とも解釈できる主張をすることがあります。

    今後とも、何卒宜しくお願い致します!!(;´Д`)�