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簡易消火用具の能力単位について

「簡易消火用具」の消火能力
「簡易消火用具」の消火能力とは‥。

消防法上にて「簡易消火用具」という括りがあり、消火バケツ(水)や乾燥砂(砂)などの身近な物品が該当します。👓(´∀`*)ウフフ♪

 

現在、消防用設備等の設置義務が生じている建物には殆ど消火器が設置されていますが、実は消火器代替品として簡易消火用具を設置することも法令上は可能となっています。🧯✨

 

しかし、ここで"能力単位" という「消火能力を実験によって測定した数字」の壁が立ちはだかります。📋(;´Д`)👌💨

 

結論から申し上げますと、 水や砂と比べて「消火器の消火能力単位が圧倒的に高い!」ことが実験的に証明されている為、簡易消火用具を身近な箇所で目撃することが少ないのです。💯💦

◎ 法令上では消火バケツって‥⁉


消防法令上 “消火バケツ” は “簡易消火用具” に分類されており、「消火器の代替品として設置することが可能」となっています。🧯✨

 

青木防災の消火バケツ
青木防災㈱の消火バケツは “防火用” と印字が‥

防火対象物によって必要な消火器の能力単位数というものがあり、その必要能力単位数の 1 / 3までは、この簡易消火用具で代替可能です。🎈(´∀`*)ウフフ♪

 

消火バケツの他に「簡易消火用具」として、“乾燥砂” や “投てき式消火弾” などがあります。💣💥

 

つまり、消火器併用することによって消火バケツなどの簡易消火用具が設置できるわけです。✒🍍🍎✒

 

しかし、実際に消火器の代わりとして用いることは少ないのですが、その理由について分かりやすい例を用いて説明します!📋


◎ 消火バケツで消火器を代替する例


簡易消火用具に消火バケツを利用する場合を例に、最も一般的な粉末ABC消火器10型の代替設置をする考えてみます。🧠♪

 

粉末ABC消火器10型を消火バケツに代替
粉末ABC消火器10型を消火バケツに代えると‥。

消火バケツの消火能力単位は「消火バケツ3つで、普通火災に対して“1”」と定められているのですが、粉末ABC消火器10型は1本で「普通火災に対する消火能力単位は “3” 」あります。📝

 

よって、必要能力単位数の1 / 3消火バケツに代えるとなると、例の画像のように個数が多くなってしまいます。🧯(;´Д`)💨

 

【🐾補足】

ABC消火器の “ABC” は、以下の火災の種別を表しています。

  • A:普通火災🔥
  • B:油火災⛽
  • C:電気火災⚡

裏を返せば、消火器という物は消火能力が高いことが実験的に証明されており、消防法に反映されているワケなのです!🧪(´∀`*)ウフフ♪

◎ 消火バケツは "油" と "電気" NG!


 

ツイートの通り、消火バケツの水による消火は上述した「B:油火災」・ 「C:電気火災」には適応しません。💔(;´∀`)💨


 

【※注意】

  • ☑ 火災発生している "油" に水をぶっかければ爆発して危険ですし、電気設備に水をかけると "感電" するのでダメ絶対です!🚨

 

◎ 油火災に対応する "乾燥砂"


簡易消火器具の一つ「乾燥砂」も活躍
簡易消火器具の一つ「乾燥砂」も活躍‥⁉

乾燥砂は、消火器では「消火不可能な危険物類に該当する "油" など」に対して使用されています。🥫💦

 

また、乾燥砂については50ℓの砂で油火災に対して「普通火災・電気火災以外の能力単位0.5単位」と設定されています。📁

 

一般的な粉末ABC消火器10型の油火災に対する能力単位が7であり700ℓ‥という大量の砂で消火器と同等にみなされる計算となる為、「スコップ」を添える様に規定されています!🗿💨

 

よって、こちらも消火器の代替とするなら "能力単位的に" 大量の砂が必要となる為、追加設置が現実的なのです。🧯(´∀`*)ウフフ♪


◎ ゴミ箱にされた消火バケツ‥


絵本でも消火バケツがゴミ箱
有名な絵本でも消火バケツがゴミ箱に‥。

えんとつ町のプペル” という絵本を拝読させて頂いた所、物語に登場する ゴミ人間” の首から上のパーツに、なんと“消火バケツがあしらわれているではありませんか。((((;゚Д゚))))💔

 

普段、ヒッソリと地味に佇み続けて誰も相手にされない簡易消火用具の一つである消火バケツにスポットライトが‥と思いきやゴミ人間のパーツかい!ってな話です。🤖💦笑

 

いや、現実世界でも消火バケツに『ここにコーヒーを捨てないで下さい。』とか張り紙がしてあったりしますわ。☕(;´Д`)💨

 

消火バケツがゴミ箱になるのは、フィクションのみで十分!📚✨


◎『それ‥消火器では無いですが。』


「消火弾」も簡易消火器具の一つ
「消火弾」も簡易消火器具の一つです!

📞『消火器の引取をお願いしたいのですけども…、何か古くてガラスの容器に白い液体が入ったものですが大丈夫でしょうか?』

 

👷『??ガラスの容器でしょうか…、お気をつけてお持ちください!汗』

 

実際に持ち込まれたのは、消火器ではなく “消火弾” という簡易消火用具の一つでした。💣💦

 

廃消火器に該当しない消火弾はリサイクルは不可である為、特定引き取り窓口で処分は受け付けていないのですが、弊社が引き取らねば誰が‥精神で引き取らせて頂きましたね。🏮(;´Д`)👌


【🧯結論】今の消火器ってスゴイんです!


漠然と『消火器なくても、水かけれるから大丈夫‥』という方ほど危険ですので、火災をナメずに消火器1本用意して下さいませ!🚨

◎ まとめ


  • 消火バケツ(水)や乾燥砂(砂)などの身近な物品が該当する「簡易消火用具」という括りが消防法上にあり、実は消火器代替品として簡易消火用具を設置することも法令上は可能となっていた。
  • 消火器消火能力が高いことが実験的に証明されており、"能力単位" という「消火能力を実験によって測定した数字」の壁があり消火器1本に対して消火バケツ9つといった大量の簡易消火用具が必要となるので現実的には大体されることが少なかった。
  • 火災発生している "油" に水をぶっかければ爆発して危険ですし、電気設備に水をかけると "感電" する為、消火器を代替する簡易消火用具として「乾燥砂」を用いるべきであった。✅

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コメント: 2
  • #1

    青木誠 (火曜日, 27 12月 2016 15:29)

    https://gyazo.com/66200e688ec53020b46564dd35aeab4d

    消火弾

  • #2

    管理人 (火曜日, 27 12月 2016 23:00)

    青木誠さん→火炎瓶みたいな見た目ですね笑
    タイルカーペットからして、青木防災社内にあるんですかこれは?(´Д` )