消火器はなぜ、人目のつかないところで埃をかぶり、蜘蛛の巣をまとっているのか。
その原因の一つに、消火器との関わりの少なさが挙げられる。日常的に消火器を使用することはなく、その持ち主が消火器に触れることはほとんどない。それに加え、消火器がどこにあるかも分からないという方さえいる。
ここで提案したいのが、消火器に‘絵’や‘顔’を描き、名前を付けることである。
これにより、普段関わらない消火器と接触するほか、自分だけの“デザイン消火器”とすることで愛着もわくのではないかと考える。
(通常のABC消火器は、表面の25%以上が赤色と定められている。逆手に取ると、ほかの75%は何色でもいいということになる他、家庭用の自主設置の消火器などはそのような法律も気にする必要はない。)
これらの行為を“消火器アート”とし、部屋の隅に隠されている消火器を‘名画’のように表に飾ってもらうことで、非常時にもその所在を周知してもらうことができると考える。
とある日、友人たちに消火器が勤務先にあるかを尋ねました。
すると決まって、「消火器たぶんある。」と言うのです。
そして、それはたぶん正解です。大体どこでも置いてます。
なぜなら消防法で定められているからです。
しかし、私たちのような防災屋は、それではさみしいです。
有事の際にどこにあるか分からなければ、意味がありません。
そこで、消火器に触れる機会を作りたい。消火器に興味を持ってほしいということで、消火器に絵を描いてみてはどうかと私は考えました。
以下に、企画書の内容と、イベントの様子を記します。