▶ 消防用設備点検

消防用設備点検 火災報知機

消防用設備点検は、いざ火災が起こった時に消火器や火災報知器などの消防用設備等が確実に作動する様、建物の管理権原者に対して消防法第17条の3の3にて、定期点検及び所轄消防署への報告の義務が規定されています。

 

弊社では、消防法に基づく国家資格である「消防設備士」の有資格者により、消防法令を遵守した点検及びメンテナンスを実施しております。

 

また、罰則規定として上述した点検の実施・所轄消防署への報告を怠った場合もしくは虚偽の報告をした者には30万円以下の罰金または拘留に処すると消防法第44条にて規定されています。


■ 消防用設備点検の点検時期


 防火対象物消防用設備点検は、以下の周期で点検を「実施」する義務があります。

  • 機器点検‥‥半年に一回
  • 総合点検‥‥一年に一回
感知器 加熱試験

次に、以下の周期で所轄消防署に点検結果を「報告」する義務があります。

  • 特定防火対象物‥‥一年に一回
  • 非特定防火対象物‥‥三年に一回

例えば “共同住宅” は半年に毎に機器点検及び総合点検を実施、非特定防火対象物のため三年に一回所轄消防署に報告します。

 

(※建物用途については⇒令別表第1の防火対象物を判定してみよう!を参照下さい)


 

また、共同住宅でも、他用途である “飲食店” などがテナントに入っている場合は、“複合用途防火対象物” に分類される為、毎年所轄消防署に報告する義務が生じるケースも御座います。

選ばれている理由

創業より60年という長きに渡って弊社が選ばれ続けている理由に、消防用設備等の施工業者でもあり、点検業者でもある事が挙げられます。

 

消防用設備点検の様子
消防用設備点検の様子。

消防設備、防災のメカニズムを知り尽くした「プロの防災屋」だからこそ作り出せる安心・安全があります。

 

点検の結果、改修すべき点があった場合はお客様の視点に立った上で最適の提案をさせていただくと共に弊社にて交換・工事を行うことが可能です。

 

また、点検報告の時期は1~3年の周期であるため、期間が空いてしまうと忘れがちになる為、時期が近づいてきましたら事前にこちらから “消防設備点検時期のご案内” の連絡をするシステムを採用しておりますので、毎年確実に実施可能となっています。


■ 消防用設備点検の流れ


防火対象物点検 大阪

以下の手順で、防火対象物点検を進行していきます。

  • ①弊社ホームページ “” より、お問合せ下さいませ。
  • ②建物情報を頂き、それに基づき見積り作成(※無料)。
  • ③点検日程を調整し、作業案内のチラシを配布します。
  • ④防火対象物点検資格者による点検を実施します。
  • ⑤点検結果報告書を作成し、お客様に署名・捺印頂きます。

▶ 防火設備定期調査


防火設備を構成する機器
防火設備を構成する機器。 ※クリックで拡大

参考:国土交通省

防火設備について、専門的な知識と技能を有する者(防火設備検査員)が検査を行う “防火設備定期報告制度” が建築基準法の改正により、新たに導入されました。

 

消防用設備点検は “消防法” に則り行うものですが、防火設備定期検査は “建築基準法” に基づく制度です。✅

 

その為、防火設備が正しく動くかを別で点検して、消防用設備点検と防火設備定期検査の両方の報告をする必要があります。

 

対象用途・位置と規模が該当する場合、防火設備検査員による定期検査・報告の義務がございます。

 

弊社の蓄積されたノウハウを持った有資格者にお任せください。


▶ 建築設備定期調査


換気設備

検査の対象は以下の通りです。そのうち、換気無窓の居室に関しては国土交通大臣の指定する検査の対象になります。

  • 建築基準法上の換気無窓(開口部が居室の床面積の1/20以下)
  • 火気使用室(厨房や機械室などのガスや石油を燃料とする燃焼器具を使用する居室)
  • 居室等(劇場や映画館など不特定多数の人が利用する居室)
  • 換気ダクトに設けられるダンパー(防火・防煙)

排煙設備

  • 機械排煙設備(以前は手動の排煙窓も検査の対象になっていましたが、特殊建築物定期調査の調査項目と重複するために、検査対象から外された)に関しましては、国土交通大臣の指定する検査の対象になります。

非常用照明設備

  • 器具が適正か、点灯するかの確認や照度が法規に適合するか、電源(蓄電池自家発電機)の不良がないかの確認をします。

給排水設備

  • 給水設備 - 給水管の劣化、水槽の清掃記録、水質検査の記録。
  • 給湯設備 - 配管の劣化、給湯器の設置及びメンテナンスの状況、周囲の可燃物の放置の有無等。
  • 排水設備 - 配管の劣化、排水トラップ・排水槽の設置及びメンテナンスの状況、阻集器などの清掃状況。
  • このうち排水を再利用する中水設備に関しては国土交通大臣の指定する検査の対象になります。

▶ 特定建築物定期調査


敷地及び地盤

  • 外部の排水不良による地盤崩壊の兆候の有無の確認
  • 基礎の異常による建物の不同沈下の兆候の有無の確認
  • 屋外の避難経路が障害物により障害になっていないかの確認

建築物の外部

  • タイル等外壁の仕上げの落下等の兆候の有無の確認

屋上及び屋根

  • 防水材・金物の劣化の有無の確認

建築物の内部

  • 壁・床・天井における防火材料及び防火区画・下地材の劣化の有無の確認
  • 常閉の防火扉やシャッターの動作の不具合及び障害物の有無の確認(感知器連動閉鎖の防火設備は防火設備定期検査として2016年6月より独立)

避難施設等

  • 屋内の避難経路(廊下・階段など)が障害物により避難の支障になっていないか等の確認
  • 避難の妨げとなる火災の煙の侵入防止や、排出を行う設備(排煙設備)の異常がないかの確認

その他

▶ 消防・避難訓練


消防法にて、“防火対象物” の “防火管理者” は、“消火訓練及び避難訓練” を “年に2回以上” 実施しなければならないと定められています。

 

消火栓 放水訓練

弊社では、消防用設備点検と同時に、“消火・避難訓練” を適切に行うサポートをしております。

 

また、訓練には以下の種類があります。

  • 消火訓練
  • 通報訓練
  • 避難訓練
  • 救命救急訓練
  • 危険個所・消防用設備等ミーティング及び各種実験など

消火訓練

  • 消火器の使用‥消火器の使用法や使用時の注意点などを解説します。
  • 水消火器での放水訓練‥訓練用の水消火器を使用して3ステップの使い方を学びます。
  • 擬似火災装置を使用しての消火訓練‥擬似火災装置を使用して実際の炎を水消火器で消火する訓練です。炎の熱や音などが感じられるリアルな訓練を安全に実施します。
  • 粉末消火器放射訓練‥ABC粉末消火器を袋の中に放出する体験です。
  • 屋内消火栓での放水訓練‥屋内消火栓の使い方及び放水訓練です。実際の放水の圧力を体感しノズルを操作する訓練です。
  • 屋外消火栓での放水訓練‥屋外消火栓の使い方及び放水訓練です。実際の放水の圧力を体感しノズルを操作する訓練です。
  • 動力ポンプ放水訓練‥動力ポンプを使用して放水します。屋内消火栓よりも強い圧力を制御する訓練です。
  • 消火器以外の消火‥砂や濡れたタオルなどで消火する方法を学びます。

通報訓練

  • 消防通報訓練‥青木防災㈱の職員がオペレーターとなり実際の通報内容を質問し答えていく訓練です。様々なシチュエーションでの通報が可能です。
  • 火災通報装置の使用訓練‥火災通報装置を実際に起動してどのように通報されるのか学ぶ訓練です。
  • 放送訓練‥非常放送や放送設備を利用して館内の人に災害が起きた連絡をする訓練。

◎ 避難訓練

  • 火災避難訓練‥火災報知機を鳴らし避難するまでの一連の流れを学びます。また、避難する際にどのような姿勢で逃げるのかどこへ逃げるのか訓練します。
  • 煙道避難訓練‥煙を発生させる装置を使用し実際に煙の中を避難していきます。誘導灯や非常灯などの必要さや逃げる際の姿勢などを学びます。
  • 避難器具の使用訓練‥建物に設置されている避難器具を実際に使用して避難を行います。器具の使い方や迅速に逃げる方法を学びます。

救命救急訓練

※AEDトレーナー及び蘇生法訓練人形一式を使用

  • 救命入門コース(45分)
  • 救命入門コース(90分)
  • 普通救命講習Ⅰ
  • 普通救命講習Ⅱ
  • 普通救命講習Ⅲ

※開講人数6名~10名まで

危険個所・消防用設備等ミーティング及び各種実験など

  • 危険個所・消防用設備等ミーティング‥建物内の火災予防・避難において危険な場所を確認する他、消防設備の用途や使用法など解説していきます。
  • 各種実験‥油火災の危険性・電気火災の危険性等の実験を行い、日常的に取り扱っている物の危険性を改めて考えます。(実験により変動)

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『消防点検でさぁ‥部屋内に業者入れるのって義務なの?』ってな話を、イヤな表情を浮かべながらされる事があります。🤢💨

 

結論から申し上げますと、消防点検の実施義務は「居住者ではなく建物の管理権原者にある」為、専有部に立入る権限を持つ管理者が “します!” と言えば原則断れないルールになってます。💡

 

また、いつも消防点検に立会って下さっている建物オーナー様でさえも『消防点検ってコレ‥、何年に一回の周期でした?』等という質問を頂くことが御座います。

 

消防法上は「機器点検を半年に一回」となっていますが、それが順守されていない建物も未だ沢山ありまして…。🏢(;´Д`)💔💦

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点検済シールにも“機器”と“総合”の種別が…。

お客様に度々聞かれることに『消防用設備点検“機器点検” と “総合点検” って何が違うの!?』ってのがあります。🎩

 

いつも簡単に総合点検は “機器点検 + α ” で見るところがありまして…。』とお伝えしております。(・ω・)ノ🔎

  • 半年毎の消防点検費用に差がある理由が知りたい
  • ☑ そもそも消防点検って何をしているか分からない
  • ☑ 総合点検の項目について詳細を把握しておきたい

上記の読者を想定して記事を書き進めています、ご不明な点ありましたらページ下部のコメント欄にお願いいたします!📝✨

 

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