連結送水管は、“消防隊専用” の消防用設備です。
消防法上では、“消防活動上必要な施設” という分類となっています。
地上の送水口から、送水口に結合した消防ポンプ車のホースより水を配管接続されている高層建築物の各階に設置された放水口まで圧送します。
その圧送されてきた消火用水を用いることで、消防隊が高層階でも効果的に消火活動を行うことができます。
階数7以上の建築物や、階数5以上で延べ面積が6000㎡以上の建築物には連結送水管・放水口の設置が必要です。
また、設置後10年を経過した連結送水管は、3年毎に耐圧性能試験を行い、消防用設備点検報告書と共に所轄消防署に提出する必要があります。
✍(´-`).。oO(耐圧試験も弊社で承っております…。。)
消防隊の方が高層階に消火用水(ただの水)を地上から送る為に用いられる “連結送水管” の新設工事に際して、“設計届” を作成して所轄消防署に提出します。📝
連結送水管は水系の設備で “配管” がある為、スプリンクラー設備の着工届と同じく “アイソメ図” や “摩擦損失計算書” などを添付する必要があります。
耐圧試験の際に水漏れが発生した場合の改修工事などでは、配管の取替のみの場合だけ設計届を省略できます(軽微な工事)。
続きに、連結送水管の設計届について記していきます…。
建築物の各階に消防隊の方が放水時に用いる放水口があります。
消火時は、地上にある“送水口”から圧力をかけて水を上階に送ります。
その際の加圧に、配管が耐えられるかを試験するのがこの連結送水管耐圧試験の目的です。
耐圧試験をする前に、各階の放水口のバルブが空いていないか確認します。
仮に空いていた場合、加圧した水は出てくるのため周囲が水浸しになってしまいます。
必ずバルブの開閉を確認してから耐圧試験を行います。
地上にある送水口に、圧力計と注水用ホースを装着します。
途中で配管に穴が開いていたり、逆止弁の不良等により圧力が上がらない場合は十分な放水圧が得られないため不良となってしまいます。
ポンプ車にて水を加圧注入します。
徐々に圧力を上げていき、所定の放水圧に達していれば正常と判定されます。
消防の方の消火活動に影響する設備であるため、メンテナンスはとても重要であると言えます。