漏電火災警報設備


漏電火災報知設備は受信機と変流器から成る
漏電火災報知設備は受信機と変流器から成る。

漏電火災警報器の設置義務が生じるケースは、限定的です。

 

ラスモルタル造” の木造建築物であって、かつ

  •  延べ面積が150㎡以上

もしくは ラスモルタル造” の木造建築物であって

  • 契約電流が50A以上

以上、どちらかの要件に当てはまる防火対象物のみに、設置義務が生じる7類の消防設備です。

 

その為、建物の構造や契約電流を事前調査した上で設置義務の有無を判断する必要があります。

 

また、設置工事をする際には “電気工事士” の免状が必要となります。


科目免除できた消防設備士講習

消防設備士4・7類の法定講習スライド
消防設備士4・7類の法定講習スライドのトップ画面。

先日の消防用設備講習受講から3か月以内であったので、科目免除を受けることにより午後からの参加 となりました。☀🕶♪

 

今回は “警報設備” という事で、4類の自動火災報知設備火災通報装置と7類の漏電火災警報設備についての講話が行われました。⚡(・ω・)ノ📣

 

最近ブームの特定小規模施設用自動火災報知設備や、IP回線が普及してくる中で法改正や通知が行われた火災通報装置などの旬な話題を集めてくれていた為、聴講し甲斐がありました。💡✨

 

また、今回も効果測定の問題&解答を記させて頂きました!📝

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漏電火災警報器とは…


電柱などから電力需要家に引き込まれる電線
電柱などから電力需要家に引き込まれる電線

漏電火災警報器は、需要家(防火対象物)の電線の引込口付近に設置する、電流の漏れを感知して警報音を発する消防設備です。

 

電線は基本的に外部の電柱から、その電気を使用する建物へ(需要家)と引き込まれています。

 

その引き込んだ電気が、建物の壁面内の金属部分などを伝って漏れてしまうと火災に発展する可能性があり、大変危険です。

 

その為、漏電火災警報器を設置することによって、電流の漏れをいち早く感知し、警報ブザーにより住人さんに異変を知らせることで被害を未然に防ぐことが狙いです。

 

(´-`).。oO (漏電火災警報器の警報ブザーがなっている場合は、青木防災まで…。。)


 

次に、漏電が火災につながりやすい “ラスモルタル造” について簡潔に説明させていただきます。

ラスモルタル造について


メタルラス
メタルラス

ラスモルタル造は、メタルラスという金属製の網上の下地に、モルタルというセメントを砂と水に混ぜたものを塗って仕上げたものです。

 

モルタル製の壁の中には、網状の金属であるメタルラスが入っています。

 

そのメタルラスに漏れた電気が流れると、火災が発生する恐れが生じます。

 

※ただ、既設の建物の場合 “メタルラス” が使われているかどうかは外見で判断できない(壁をぶち破るわけにはいかない)為、木造で契約電流50Aを超えている場合だと “漏電火災警報器” をつけることがあります。


契約電流による設置基準


ただし、冒頭でも記載しました通り、契約電流が50A以下の場合は設置義務が生じません

 

電子レンジ1台が大体15Aくらいであるため、戸建てでも50A程度はあった方が良いように感じます。

 

もし契約電流50A以上の要項で漏電火災警報器の設置義務が生じてしまい、それを回避したい場合は契約電流の変更も可能です。

 

漏電火災警報器の設置工事には電気工事士の資格が必要となる他、消防用設備点検・報告をするには、消防設備士乙種7類の免状が必要となります。